頭皮の角質層は髪の成長にどう関わるの?

頭皮の角質層は髪の成長にどう関わるの?

目次

「角質層」ってなに?
健康的な角質層を維持するための4つのポイント
①乾燥ケアはしっかりと
②皮脂を過剰に洗い流さない
③正しい食生活と生活習慣
④酵素の働きを活性化
あなたの角質層の健康状態は?
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「角質層」ってなに?

「角質層」は外的刺激から守る「バリア機能」と肌内部の
水分を保つ「保湿機能」という重要な機能を備えています。

雑誌や美容情報などでよく見かける「角質層」。
普段から私たちがスキンケアやメイクをする時に触れている肌の一番外側の皮膚を指します。
肌のキメやツヤ、透明感など、美肌要因を左右しているのもこの角質層です。
角質層は角質細胞がブロック状に積み重なる15〜20の層で構成されており、その厚さはわずか0.02mm。
食品用ラップフィルム2枚程度のとても薄い細胞層ですが、ここに「保湿機能」と「バリア機能」という肌の健康に欠かせない重要な機能が詰まっています。
「保湿機能」はその名の通りうるおいを保持する機能です。
角質層には角質細胞が作り出す天然保湿因子(NMF)が存在しており、肌の水分を保持することでうるおいが保たれています。
この働きは肌のターンオーバー、すなわち角質細胞の生まれ変わりに欠かせないもので、保湿機能のおかげで、私たちの肌は一定の周期で古い細胞を排出し、新しい細胞を生み出すプロセスを繰り返すことができているのです。
一方の「バリア機能」とは、ブロック状に積み重なる角質細胞と角質細胞の隙間を細胞間脂質でセメントのようにピタリと埋めることで、外壁のように肌を保護している機能のことです。
これにより、紫外線や乾燥、アレルギー物質など、外部からの異物や刺激の侵入を防ぐと同時に、肌内部の水分の蒸散を防ぎ、うるおいを蓄えることができています。
実はこうした角質層の働きはヒトなどの陸上生活をする生物だけが持つもの。
水中で誕生したヒトの祖先は、陸上生活を始める過程で進化し、外気から皮膚を保護するために体の最外層に角質層を作り上げました。
つまり、角質層があるおかげで、陸上でも健康的な生活が送ることができているのです。
こうした角質層の働きが乱れると代謝低下や乾燥を招き、さまざまな肌トラブルを引き起こしやすくなります。

健康的な角質層を維持するための4つのポイント

①乾燥ケアはしっかりと

特に冬は室内の湿度調整を心がけ、エアコンの直撃風は受けないように。

②皮脂を過剰に洗い流さない

皮脂と汗で形成される皮脂膜は、角質層の負担を軽減してくれる大切な存在です。

③正しい食生活と生活習慣

適切なターンオーバーを促すには、食事や生活習慣を整えることが大切です。

④酵素の働きを活性化

野菜や果物、発酵食品から食物酵素を摂取して、体内酵素を活性化しましょう。

あなたの角質層の健康状態は?

頭皮の角質層も機能が低下すると育毛に影響があります。
フケの有無で頭皮の角質層の健康状態を確認しましょう。

頭皮の角質層も「保湿機能」と「バリア機能」によってうるおいを保ち、外部の刺激や乾燥から頭皮を保護しています。
この機能が働いていると、頭皮の柔軟性が高まり、育毛効果も上がります。
逆に頭皮の角質層の機能が低下すると、頭皮乾燥や代謝不良を招き、毛髪の成長にも悪影響が及びます。
頭皮は髪の毛に隠れているため、視覚や触覚で角質層の状態は確認できません。
そこでチェックしたいのが、フケの有無です。
ターンオーバーがスムーズに行われている頭皮は、役目を終えた角質細胞が「見えないフケ」として剥がれ落ちます。
しかし、ターンオーバーが乱れていると角質細胞が未熟なままごっそりと剥がれ落ちるため、「目に見えるフケ」となるのです。
フケや頭皮の赤み、乾燥などが気になる時は、頭皮の角質層の機能低下を疑い、育毛剤などでしっかり保湿することが大切です。

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