秋の乾燥・抜け毛に。薬膳視点で選ぶ「鮭」の美髪パワー
公開日2025.12.10
更新日2025.12.10
目次
- 髪と頭皮の健康は食事から
- 秋は乾燥によるダメージに要注意
- 薬膳の視点で髪と頭皮を守る
- 抜け毛対策に最適!鮭の薬膳的パワー
- 鮭は秋の薬膳にぴったりの食材
- 補気:気力と体力を補う
- 補血:血液と栄養を補う
- 補陰:うるおいを補給し、乾燥を防ぐ
- 薬膳的に見た鮭のメリット
- 冷えやすい体にもぴったり
- アンチエイジング成分も豊富
- 薬膳の基本は「旬をいただく」
- 旬の鮭で無理のない体質改善を
- 髪の健康は日々の積み重ねから
- 薬膳の基本「五行説」とは?
- 自然界と身体を結ぶ考え方
- 「相生」と「相剋」のバランスを大切に
髪と頭皮の健康は食事から
秋は乾燥によるダメージに要注意
秋になると、空気の乾燥とともに髪や頭皮のトラブルが増えてきます。抜け毛、かゆみ、フケなどの症状に心当たりのある方も多いのではないでしょうか。
これは東洋医学でいう「肺」が乾燥に弱く、その影響が皮膚や毛髪にも現れるためです。だからこそ、秋には身体のうるおいを内側からしっかり補い、健やかな頭皮環境を整えることが大切です。
薬膳の視点で髪と頭皮を守る
薬膳では、季節や体質に合わせた食事によって体調を整えるという考え方があります。秋は「肺」との関連が深い季節とされ、肺をうるおし、血を養う食材を意識的に取り入れることがすすめられます。
抜け毛対策に最適!鮭の薬膳的パワー

鮭は秋の薬膳にぴったりの食材
秋に旬を迎える「鮭」は、薬膳の世界で非常に優秀な食材。薬膳的に見ると、鮭には補気・補血・補陰という3つの重要な作用があり、髪と頭皮を健やかに保つのに理想的とされています。
補気:気力と体力を補う
「補気」とは、生命活動を支えるエネルギー(=気)を補うこと。鮭は体力の回復を助け、疲れやすさの改善や免疫力の維持にも役立ちます。元気が足りないと感じるときにぴったりの食材です。
補血:血液と栄養を補う
「補血」は、体に必要な栄養や水分を補うことを意味します。鮭に含まれる栄養素は、貧血気味の方や肌・髪の乾燥が気になる方にうれしい効果が期待されます。
補陰:うるおいを補給し、乾燥を防ぐ
「補陰」は、体内の水分や体液を補うこと。秋の乾燥による頭皮のかゆみやフケ、抜け毛といったトラブルは、陰の不足が原因とされることが多く、鮭のように陰を補う食材で内側からケアすることがポイントです。
薬膳的に見た鮭のメリット
冷えやすい体にもぴったり
鮭は「温性」の食材として分類されており、冷え性の方や体が冷えやすい女性にもおすすめです。寒さが増すこれからの季節、体を温めながら美髪づくりができるのは大きなメリットです。
アンチエイジング成分も豊富
鮭に含まれるアスタキサンチンは強力な抗酸化物質として知られ、老化の原因となる活性酸素を除去する働きがあります。髪や肌の老化予防を考える50代女性にとって、うれしい栄養素です。
薬膳の基本は「旬をいただく」
旬の鮭で無理のない体質改善を
薬膳の考え方では、「旬の食材をいただくこと」が最も自然で負担の少ない養生法とされています。これから美味しさを増していく秋鮭を、ぜひ食卓に取り入れてみましょう。
料理法は、焼き魚・ホイル蒸し・味噌汁など、お好みに合わせて構いません。味を楽しみながら、髪と頭皮をいたわる習慣が自然と身につきます。
髪の健康は日々の積み重ねから
外からのケアだけでなく、内側からの栄養補給があってこそ、髪の美しさは保たれます。特に抜け毛が増える秋は、身体を整える薬膳的アプローチが効果的です。
乾燥の季節だからこそ、「気・血・陰」を意識した食生活を取り入れ、心も体もバランスの取れた状態を目指しましょう。
薬膳の基本「五行説」とは?

自然界と身体を結ぶ考え方
薬膳の基礎理論の一つ「五行説」は、自然界のあらゆるものを「木・火・土・金・水」の5つに分類し、人の身体や臓器の働きに当てはめて考える東洋医学の基本的な枠組みです。
例えば、秋に対応する「金」は「肺」と関わりが深く、肺が弱ることで髪や皮膚に不調が出やすくなります。鮭は「肺」をうるおす食材として、季節に沿った食養生にぴったりなのです。
「相生」と「相剋」のバランスを大切に
五行には「相生(そうせい)」と「相剋(そうこく)」という2つの相互関係があり、臓器同士の助け合いや抑制によって体のバランスが保たれます。
薬膳では、こうした五行の関係性に基づいて食材を選び、自然と調和した健康づくりを目指します。無理な制限や偏りではなく、体の声に耳を傾けることが美しさへの第一歩です。
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