【医師監修】女性の薄毛原因は?髪に悪い3つのNG習慣

【医師監修】女性の薄毛原因は?髪に悪い3つのNG習慣

目次

髪の健康を守る生活習慣とは?
髪の変化、年齢のせいだけではありません
毛母細胞に届くべき栄養が届いていない?
血流の滞りが髪の成長を妨げる
育毛のために避けたいNG生活習慣
睡眠不足は髪の大敵
偏った食生活も髪に影響
ストレスが髪に与える影響
生活改善で髪は変わる
運動習慣で血流改善を
禁煙で頭皮環境も改善
毛母細胞が元気になる循環を作る
頭皮の毛細血管がカギ
今すぐ始められることから
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髪の健康を守る生活習慣とは?

髪の変化、年齢のせいだけではありません

「最近、髪のボリュームが減ってきた気がする」「うねりやゴワつきが気になる」
──そんな変化を感じている方も多いのではないでしょうか?
でもそれ、年齢だけのせいではなく、生活習慣が原因かもしれません。

睡眠不足や栄養の偏り、慢性的なストレスなどが、毛母細胞の働きやヘアサイクルに影響を与え、抜け毛や髪質の悪化を引き起こすことがあるのです。
今回は、女性の髪と生活習慣の関係について、医師の視点から解説します。

毛母細胞に届くべき栄養が届いていない?

血流の滞りが髪の成長を妨げる

髪は、頭皮の中にある毛母細胞が毛細血管から栄養と酸素を受け取り、活性化することで成長します。
しかし、運動不足や過度なストレス、栄養の偏りなどによって血流が悪くなると、この働きが弱まり、健康な髪が育ちにくくなるのです。

その結果、抜け毛が増えたり、髪が細くなったり、うねりやパサつきなどの髪質の変化にもつながります。

育毛のために避けたいNG生活習慣

睡眠不足は髪の大敵

成長ホルモンは、深い眠りに入っている間に多く分泌され、髪の修復や再生に欠かせないホルモンです。
睡眠時間が不足するとこのホルモンの分泌が減り、たんぱく質の合成も滞ってしまいます。

結果的に髪が細くなったり、抜け毛が増えたりするため、健康な髪を育てるには毎日7〜8時間の質の高い睡眠を心がけることが大切です。

偏った食生活も髪に影響

食事を抜いたり、栄養バランスの悪い食事が続くと、髪の主成分であるたんぱく質や、それをサポートする亜鉛・鉄分などが不足しやすくなります。
さらに、高脂肪・高カロリーの食生活やアルコールの摂りすぎも、髪の発育を妨げる要因に。

髪の美しさを保つには、肉や魚、大豆製品、緑黄色野菜をバランスよく摂取することが重要です。

ストレスが髪に与える影響

近年の研究では、ストレスによって分泌されるコルチゾールというホルモンが、髪の成長を妨げることが明らかになっています。慢性的なストレス状態では、髪の成長シグナルが阻害され、抜け毛や細毛の原因に。

リラックスできる時間を意識的に設けることで、髪へのダメージを軽減できます。
趣味や深呼吸、入浴など、自分に合った方法でストレスケアを取り入れましょう。

生活改善で髪は変わる

運動習慣で血流改善を

運動不足は血行不良を招き、頭皮への栄養供給が滞ります。おすすめはウォーキングや水泳などの有酸素運動
ストレッチやヨガでもOKです。体を動かすことで全身の血流が促進され、毛母細胞への栄養も届きやすくなります。

禁煙で頭皮環境も改善

タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させ、頭皮への血流を悪化させます。
そのため、喫煙習慣がある方は禁煙または減煙を意識することが、髪を育てる上で非常に大切です。

美しい髪のためには、まず「血流の質」を高めることが重要。
毎日の生活の中で少しずつ改善できることから始めてみましょう。

毛母細胞が元気になる循環を作る

頭皮の毛細血管がカギ

髪を生み出す毛母細胞は、頭皮の毛細血管から酸素や栄養を受け取りながら活性化していきます。
血流がスムーズであればあるほど、毛母細胞の働きが活発になり、健やかな髪が育ちやすくなります。

だからこそ、頭皮環境を整えるだけでなく、「全身の健康状態」も育毛に直結しているのです。

今すぐ始められることから

髪の状態は、日々の生活習慣の積み重ねによって大きく変わります。
無理なく続けられる範囲で、睡眠・食事・運動・ストレス管理に少しずつ意識を向けてみてください。

丁寧に生活を整えることが、5年後・10年後の髪を守ることにつながります。

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マイナチュレ会報誌

医師:吉井 友季子
吉井クリニック院長。大阪市立大学医学部卒業後、内科、小児科、婦人科などを経て、平成11年吉井クリニックを開院。日本外科学会認定医、日本消化器病学会専門医。著書に『女医が書いた美しさと健康の秘訣(現代書林)』など。


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