美髪のために薦めたい腸活

美髪のために薦めたい腸活

髪や頭皮のケアを頑張っているのに、ボリュームが出ない・・・と悩んでいませんか?

「最近、髪の分け目が気になるようになってきた」「一生懸命ヘアエッセンスを塗っているけれど、あまり手応えを感じられない・・・」

そんな40代〜60代の大人女性のお悩みをよく耳にします。

実は、年齢とともに増える髪のトラブルの解決策として、いま見落とされがちなのが「腸」の状態なのです。

今回は、腸内環境が頭皮や髪へおよぼす影響から、今日からすぐに始められる「美髪のための腸活習慣」まで、わかりやすく丁寧にお話ししますね。
ご自身の毎日のケアを振り返りながら、ぜひ最後までお読みください。

目次

髪や頭皮のケアを頑張っているのに、ボリュームが出ない・・・と悩んでいませんか?
健康な腸を整えることが「抜けにくくツヤとハリのある髪」の土台に
腸内環境が乱れると、毛根が栄養不足になることも・・・
腸内フローラ(腸内細菌叢)が整うと、巡りがスムーズに!
年齢を重ねてもボリュームを維持するカギは「腸内細菌の多様性」
今日からできる!頭皮のエイジングケアに繋がる2つの小さな腸活習慣
① 良質な睡眠で、自律神経とホルモンバランスを整える
② 乳酸菌・食物繊維・オリゴ糖を毎日の食事にプラスする
あなたの努力に、腸はしっかり応えてくれます
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健康な腸を整えることが「抜けにくくツヤとハリのある髪」の土台に


「どうして髪のお悩みなのに腸なの?」と思われるかもしれません。
実は、腸を整えることこそが、抜けにくくツヤとハリのある健やかな髪の土台づくりに直結しているのです。
ですから、外側からのヘアケアと並行して、ぜひ内側からの腸活にも取り組んでいただきたいなと思います。

腸は、私たちが食べたものから栄養を吸収し、不要な老廃物を排出するという、いわば身体の“入り口と出口”の大切な役割を担っています。
この腸の状態が乱れてしまうと、せっかく髪のために良いものを食べても、必要な成分が頭皮まで十分に届かなくなってしまうのです。

腸内環境が乱れると、毛根が栄養不足になることも・・・

髪の材料となる大切な栄養素をご存知でしょうか?
主にたんぱく質や亜鉛、鉄、ビタミンB群、必須脂肪酸などが挙げられますが、これらはすべて小腸で吸収されます。

しかし、腸内環境が乱れてしまうと、下痢や便秘、お腹の張り、すっきりしない疲れが出やすくなるだけでなく、肝心の栄養の吸収効率も低下しがちになってしまいます。
さらに、便が腸内に長期間とどまってしまうと、有害物質が再び身体に吸収され、血液がドロドロな状態に。その結果、頭皮の細い血管のめぐりが悪化してしまい、毛根に十分な栄養が行き届きにくくなってしまうのです。

腸内フローラ(腸内細菌叢)が整うと、巡りがスムーズに!

一方で、腸内環境が整って便通が改善されると、不要な老廃物がきれいに排出されます。
すると身体全体のめぐりが良くなり、毛根のまわりの血流もスムーズになるのです。

食事から摂った栄養も効率よく吸収されるようになるため、血液に乗って頭皮や毛根のすみずみまで必要な栄養が届けられます。
その結果、年齢に負けない、ツヤとハリのある豊かな髪を育てやすくなるのですよ。

年齢を重ねてもボリュームを維持するカギは「腸内細菌の多様性」

いくつになってもふんわりとしたボリュームのある美髪を維持したいなら、腸内細菌の「多様性」を育むことがとても重要です。
腸内環境においては、「特定の良い菌だけがたくさんいる」のではなく、「いろいろな種類の菌がバランス良く、仲良く存在していること(多様性)」が、健やかな状態をキープするカギとなります。

そしてこの多様性こそが、大人女性の髪のボリューム対策として今とても注目されている成分『エクオール』の産生に深く関わっているのです。

💡 はなしのポイント:エクオールとは?
大豆イソフラボンの一種である「ダイゼイン」が、腸内細菌の力によって変換されて作られる成分です。女性ホルモン(エストロゲン)とよく似た、マイルドで穏やかな働きをするため、女性の若々しい美容や健康、健やかな毎日と深い関わりがあります。エクオールを体内でしっかり作れる女性は、年齢特有のゆらぎや更年期の気になるサインが軽くなるとも言われています。

エクオールは、腸内細菌の一種である「エクオール産生菌」が大豆イソフラボンを材料にして作り出す成分です。
特に、加齢にともなって髪全体が細くなり、ボリュームが寂しくなりがちな大人女性のエイジングケア(※年齢に応じたケア)として、非常に期待されています。

実際に、閉経後の女性を対象とした調査では、腸内でエクオールを多く作れている人ほど「髪の密度や太さが保たれやすい」「ハリ・コシ・ツヤの低下を感じにくい」という嬉しい傾向が報告されているのですよ。

健やかで美しい髪をキープするためには、エクオールが作られやすい腸内環境、つまり「多様な菌がいきいきと暮らしている状態」を保つことが何よりも大切なのです。

今日からできる!頭皮のエイジングケアに繋がる2つの小さな腸活習慣

「髪のために、さっそく腸活を始めてみたい!」と思ったあなたへ。今日からすぐに始められて、無理なく続けやすい素敵な方法を2つご紹介しますね。

① 良質な睡眠で、自律神経とホルモンバランスを整える


睡眠は、自律神経やホルモンのコントロール、そして腸の動きを司るすべての土台です。
まずは6〜7時間前後のすこやかな睡眠時間を目指してみましょう。

  • 寝る1時間前からはスマートフォンを置いて、目を休める
  • ぬるめのお湯にゆっくり浸かり、身体を芯からリラックスさせる

このように眠りの質を少し高めてあげるだけで、腸の働きはもちろん、髪の生まれ変わりサイクル(毛周期)も心地よく整いやすくなります。

② 乳酸菌・食物繊維・オリゴ糖を毎日の食事にプラスする


腸の中にいる善玉菌そのもの(乳酸菌など)と、その菌たちの元気なエサになる「食物繊維」や「オリゴ糖」を毎日少しずつ摂ることが、腸内環境の多様性を優しく支えます。

難しく考える必要はありません。例えば、以下のような小さな工夫で十分です。

  • 朝食のヨーグルトに、お好みのフルーツを添えてみる
  • いつもの食卓に、納豆や具だくさんのお味噌汁をプラスする
  • 日々のメニューに、野菜や豆類、海藻類を意識して取り入れる

これだけでも、立派な「美髪のための腸活」になります。
お通じがすっきりして身体のめぐりが整うと、毛根に栄養が届きやすくなり、結果としてみずみずしく美しい髪の育成へと繋がっていきます。

あなたの努力に、腸はしっかり応えてくれます

外側からの丁寧な頭皮ケアやシャンプーと並行して、今回ご紹介した内側からのケアを、ぜひご自身のペースで無理のない範囲で続けてみてくださいね。

私たちの身体は、日々の小さな優しい選択でできています。あなたが労ってあげた分だけ、腸はしっかり応えてくれるはずです。

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マイナチュレ会報誌

医師:吉井 友季子
吉井クリニック院長。大阪市立大学医学部卒業後、内科、小児科、婦人科などを経て、平成11年吉井クリニックを開院。日本外科学会認定医、日本消化器病学会専門医。著書に『女医が書いた美しさと健康の秘訣(現代書林)』など。


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