ゆらぎやすい春の 髪と頭皮に “巡り養生”を

ゆらぎやすい春の 髪と頭皮に “巡り養生”を

進学や異動、お引っ越しなど、ご自身やご家族を取り巻く環境が大きく変化する春。

気づかないうちに心と体にはストレスが溜まりやすくなり、東洋医学でいう「気(き)」や「血(けつ)」を巡らせる「肝(かん)」に負担がかかりやすい季節です。

「最近、なんだか髪の元気が足りないわ」「頭皮がこわばっている気がする……」そんな春特有のゆらぎを感じていませんか?
日々の暮らしの中で気の巡りを整える「養生(ようじょう)」を取り入れて、心地よくケアしていきましょう。

目次

古きを押し出す「発陳(はっちん)」の季節だからこそ
巡りの停滞が招くトラブル:「髪は血の余り」という知恵
抜け毛や髪の細りが気になり始めたら
日常で無理なくできる「4つの巡り養生」
① 香(香りで気を動かす:疏肝理気)
② 動(適度な運動で巡りを整える)
③ 気(深呼吸で流れを整える)
④ 温(温かいものを取り入れる)
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古きを押し出す「発陳(はっちん)」の季節だからこそ


東洋医学において、春は「発陳(はっちん)」の季節と呼ばれています。
これは、冬の間に体に溜め込んでいた古いものを押し出し、新しいものを発生・成長させるという意味を持っています。

冬の滞りがほどけ、心も体も軽やかに外へ向かって伸びていく素晴らしい時期である反面、実は「気が乱れやすいデリケートな時期」でもあるのです。
「肝」を優しく労り、気の巡りを整えてあげる暮らし方こそが、髪や頭皮の継続的な健やかさと、豊かな成長へと繋がっていきます。

巡りの停滞が招くトラブル:「髪は血の余り」という知恵

春は、東洋医学において「肝」が影響を受けやすい季節とされています。
肝は全身の気の巡りや情緒の安定をコントロールする大切な役割を担っていますが、この働きが乱れると、イライラや頭皮のこわばり、抜け毛といった不調が出やすくなります。

また、環境の変化や寒暖差により、心と体のリズム(中医学でいう「気」)が滞りやすい季節でもあります。
気がスムーズに流れないと、心と体の「張り」や「こわばり」として現れてしまうのです。

抜け毛や髪の細りが気になり始めたら

大人の女性がまず気になりやすいのが、抜け毛や髪の細りではないでしょうか。東洋医学では「髪は血の余り」と言われています。

体が健やかで、栄養である「血」がたっぷりと巡り、その余剰が美しい髪を作るとされているのです。
しかし、ストレスなどで「気」が滞ってしまうと、血の巡りも一緒に悪くなってしまいます。その結果、頭皮に必要な栄養が行き届きにくくなってしまうのです。

さらに、気の滞り(気滞)は肩や頭部の緊張を招くため、頭皮の硬さやコリを感じる原因にも。
春特有のイライラ・モヤモヤ、呼吸が浅くなっていると感じる瞬間は、まさに「肝」の気が停滞しているサインです。

日常で無理なくできる「4つの巡り養生」

それでは、日々の暮らしの中で無理なく続けられる、おすすめの“巡り養生”を4つご紹介します。
できることから少しずつ、心地よく取り入れてみてくださいね。

① 香(香りで気を動かす:疏肝理気)

「疏肝理気(そかんりき)」とは、「肝」の気の巡りを良くして滞りを解消し、心身を整える養生法のこと。
セロリや玉ねぎなどの香味野菜は、滞った気をふわりと動かし、こわばった肝の働きをゆるめてくれます。
香りは五感の中でも特に気の巡りに働きかけやすいため、春のリセットに最適です。

② 動(適度な運動で巡りを整える)

散歩や軽いストレッチといった“ゆるい動き”は、「肝」が司る筋肉の緊張を和らげ、全身の気血をスムーズに巡らせる助けになります。
忙しい日でも、数分間だけ肩をぐるぐると回すだけでも効果的ですよ。

③ 気(深呼吸で流れを整える)

「最近、ため息が増えたかしら?」と思ったら、それは体が「気を流したい!」と訴えているサインです。
意識してゆっくりと息を吐ききり、自然に深く吸い込む呼吸をしてみましょう。「肝」の気がほぐれ、頭部の緊張が優しくゆるんでいくのを感じられるはずです。

④ 温(温かいものを取り入れる)

春はぽかぽか陽気に見えて、意外と体が冷えやすい季節です。
冷えによって巡りの悪さが続くと頭皮にも影響しますので、毎日の食事に温かい汁物を取り入れてみましょう。気血の流れが整うことで頭皮の冷えや緊張が和らぎ、髪への栄養が届きやすい状態になり、髪の成長も一段と促進されます。

東洋医学の知恵をヒントに、無理なく続けられる春の“巡り養生”をぜひ日々に取り入れてみてくださいね。

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