【夏の薬膳養生】熱を逃がして美髪を育む!40代からの髪と頭皮の“鎮養生”
公開日2026.09.16
更新日2026.09.18
目次
- 強い日差しと暑さが続く夏は、髪と心に熱がこもりやすい季節
- 夏のお手入れが「秋の抜け毛・ツヤ不足」を防ぐ美髪の土台作りに!
- 心火(しんか)が高ぶると、なぜ髪や頭皮のベタつき・パサつきが起こるの?
- 内側から巡りを整える「夏の4つの鎮養生」
- 1. 【香】香りと食の力で“心火”をやさしく鎮める
- 2. 【温】胃腸を冷やしすぎず熱を冷ます
- 3. 【休】無理をせず「疲れを溜め込まない」生活を
- 4. 【眠】リラックスの時間を作り質の高い睡眠へ
- コラム:漢方の基本「陰陽五行説」と五臓のつながり
強い日差しと暑さが続く夏は、髪と心に熱がこもりやすい季節
厳しい暑さが続く夏は、お肌だけでなく心も体もエネルギーを消耗しやすい季節です。
東洋医学(漢方)の考え方では、夏の時期は「心(しん)」が最も影響を受けやすいとされています。「心」は睡眠や精神の安定、全身の血の巡り(循環)を司る重要な役割を持っていますが、夏の暑さによって体に過剰な熱がこもると、この「心」のバランスが乱れがちになります。
また、夏場に大量の汗をかくことは、体にとって大きなエネルギーの消耗に繋がります。その結果、原因のわからない疲労感や不眠、イライラといった心身の不調を引き起こしやすくなってしまうのです。
夏のお手入れが「秋の抜け毛・ツヤ不足」を防ぐ美髪の土台作りに!

暑い日が続くと、ついつい冷たい飲み物や食べ物を欲してしまいますよね。しかし、冷たいものを摂り過ぎてしまうと胃腸(脾)の働きが弱まり、食欲低下や夏バテを引き起こす原因になります。
こうした夏場に蓄積された不調やダメージは、巡り巡って「秋口の抜け毛」や「髪のハリ・コシの低下」として髪や頭皮に現れてしまうのです。
だからこそ、夏のうちから内側から髪も頭皮も整えていく意識がとても大切です。体にこもった熱をしっかりと鎮め、心を穏やかに整えることが、秋以降も美しく健やかな髪を保つ大切な土台となります。
心火(しんか)が高ぶると、なぜ髪や頭皮のベタつき・パサつきが起こるの?

東洋医学では、心に熱がこもった状態を「心火(しんか)」と呼びます。心火が高まると、自律神経が優位になり興奮状態が続くため、不眠や疲労、イライラといった精神的な消耗が起こりやすくなります。
この内側の乱れは、実は髪や頭皮の環境にもダイレクトに影響を与えます。
東洋医学において、髪は「血の余り(血余=けつよ)」と呼ばれ、全身の血流の良し悪しに大きく左右されます。心火が高まり血の巡りが滞ると、頭皮に必要な栄養が行き渡りにくくなり、髪のハリやコシが失われやすくなってしまいます。
また、汗は「心の液」とも呼ばれ、適度な汗は熱を逃がすために欠かせないものですが、汗や皮脂の分泌が過剰になると、頭皮のベタつきや環境の乱れにつながります。今こそ「心火」を鎮め、不安やイライラを落ち着かせる養生を取り入れていきましょう。
内側から巡りを整える「夏の4つの鎮養生」
体にこもった熱をやさしく鎮め、美髪と健康を育むための4つの簡単な養生法をご紹介します。
1. 【香】香りと食の力で“心火”をやさしく鎮める

夏野菜や香味野菜を日々の食卓に取り入れましょう。
- トマト・レタス:体にこもった熱をやさしく冷まし、「心火」を鎮めてくれます。
- ミョウガ・青シソなどの香味野菜:爽やかな香りが「気」の巡りをスムーズにサポートしてくれます。
2. 【温】胃腸を冷やしすぎず熱を冷ます

冷たいものの摂りすぎで胃腸の働きが弱まると、体のだるさや不調を引き起こします。口にするものは「常温〜やや冷たい」程度を意識し、お腹を内側から冷やしすぎない工夫をしましょう。
3. 【休】無理をせず「疲れを溜め込まない」生活を

心と精神は深く結びついています。ストレスや疲労を溜め込むと「心」が乱れて巡りが悪くなります。「少し疲れたな」と感じたら無理をせず、ゆっくりとお休みをとることが大切です。
4. 【眠】リラックスの時間を作り質の高い睡眠へ

眠りの質の低下は、心が乱れているサインです。夜更かしは避け、お布団に入る前に温かいハーブティーを飲んだりストレッチをしたりして、心がほぐれるリラックスタイムを設けましょう。質の良い睡眠は、全身の回復力を育んでくれます。
コラム:漢方の基本「陰陽五行説」と五臓のつながり

東洋医学の根底には「陰陽五行説(いんようごぎょうせつ)」という考え方があります。
すべてのものは「陰」と「陽」のバランスで成り立っているとする「陰陽論」と、自然界のあらゆるものを「木・火・土・金・水」の5つの性質に分類する「五行説」。これを人間の体に応用したのが「五臓(肝・心・脾・肺・腎)」です。
私たちの体は「気・血・水(けつ・すい)」の3つの要素で構成されており、五臓がお互いに助け合ったり(相生)、行き過ぎを抑え合ったり(相克)して絶妙なバランスを保っています。
季節の移り変わりや環境の変化に合わせて、この五臓のバランスを整えていくことこそが「養生」の知恵なのです。この夏はぜひ「鎮養生」を意識して、心も髪も軽やかに過ごしてくださいね。
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