髪にダメージを与えるキューティクルの破損と毛髪内部の空洞化の原因と対策

髪にダメージを与えるキューティクルの破損と毛髪内部の空洞化の原因と対策

ふと自分の髪に手グシを通したり、髪を束ねて整えたり、そんな何気ない動作で気付いてしまう髪のダメージ。「髪のパサつき」「ごわつき」「ツヤやハリがない」「枝毛や切れ毛」「抜け毛」「指通りの悪さ」、etc…

そんな髪ダメージのお悩みに効く処方箋として、髪のダメージのメカニズムと原因と対処法についてご紹介します!

目次

髪ダメージのメカニズムとは?
髪ダメージレベル1.キューティクルの破損
髪ダメージレベル2.毛髪内部の空洞化
髪ダメージを避ける6つの対処法
乾燥
物理的な力
紫外線
ドライヤーの熱
カラーリングその他の化学処理
加齢
工夫ひとつで健康な髪へ
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髪ダメージのメカニズムとは?

「髪のダメージ」といっても、大きく分けると2つの段階があります。ご自分の髪ダメージの進行状態をチェックしてみましょう。

髪ダメージレベル1.キューティクルの破損

髪をコームで整える際にひっかかりがあったり、ツヤがなくパサパサと乾燥して、指を通したときに指通りが悪い状態は、「キューティクル」の破損が原因と考えられます。

キューティクルは、外部の刺激から髪を守ってくれる髪の表面の組織のことで、肌で言うところの表皮に当たります。毛根から毛先に向かって、たけのこの皮のように上を向いて重なっています。このキューティクルがキチンと整っていれば、指で触った時にツルツルしていますし、逆にガサガサであれば、キューティクルが剥がれ、髪にダメージがある証拠です。

髪ダメージレベル2.毛髪内部の空洞化

髪ダメージが進むと、髪を触った際に極度のパサつきとちぢれ感があり、指を通したときに切れたりします。

また、更にダメージが進むと、髪を引っ張るとゴムのように伸びて切れるという悲しい状況になります。これは髪のダメージが進み、毛髪内部の空洞化が起きている証拠です。空洞化とは、キューティクルが損傷し髪の内部のタンパク質や脂質がシャンプーのたびに流れ出やすくなり、毛髪内部が損傷し空洞が多くなるという現象の事です。ちなみにダメージが進んだ最終段階は「切れ毛」です。こうなると美容室でヘアカットをするか、美容室で切れ毛をくっつけるスペシャルケア以外の対策は難しくなります。比較的健康な新しい毛の「根元」に近い毛髪と、数年たっている「毛先」を触り比べて、髪の健康状態をチェックしてみてくださいね。

髪ダメージを避ける6つの対処法

髪のダメージには大きく2つの段階がありました。それでは、ここではダメージを避ける為の6つの対処法を紹介しましょう。

乾燥

冬の外出時の冷たい風はもちろんですが、部屋の中のエアコンにも注意が必要です。エアコンの風に直接あたっていると、乾燥し静電気も起きやすくなってしまいます。 また、日々の洗髪後のドライヤーは長い時間髪に当てないようにし、ヘアアイロンの使い過ぎにも気をつけましょう。

ドライヤー前に、タオルで優しく水分を押さえてドライヤーを当てる時間を短縮させるのも髪のダメージを避ける方法ですね。洗髪後に使うコンディショナーは、髪の水分を保持する保湿成分の入ったものを使う事もおすすめです。

物理的な力

物理的な力も、髪にダメージを与える原因として挙げられます。髪が濡れたままでのブラッシング、ゴシゴシとこすりすぎるタオルドライ、髪を結ぶゴムなどのヘアアクセサリーによっても髪のキューティクルはダメージを受けます。

意外と気付かないのが、ショルダーバッグやリュックなどの肩掛けの部分に髪を挟んでしまった時のダメージです。バッグの肩掛け部分に髪の毛を挟んでしまったら、髪を引っ張って外すのでは無く、肩掛けをそっと持ち上げてから髪をはずす習慣を付けましょう。

紫外線

髪は紫外線の影響を受ける事でもダメージを受けます。紫外線を浴びた事により、キューティクルが傷み、壊れ、剥がれることもあります。 その結果、髪の毛を構成する物質も、破損した場所からどんどん流出してしまい、劣化が進んでいきます。日傘や帽子を使って紫外線から髪を守るようにしましょう。紫外線が怖いのは、毛髪と同時に「頭皮」へもダメージを及ぼすことです。紫外線対策は、ぜひ習慣化してほしいことです。

ドライヤーの熱

乾かす時のドライヤーの「熱」もダメージを招く元です。健康でダメージのない髪が耐えられる熱は、70度前後といわれています。
100度を超えると変性して湾曲が起こっていきます。一般的なドライヤーの熱風は100度以上なので、低温タイプを選んだり、使用時は髪から20センチ以上離して、同じ場所に2秒以上あてないように、こまめにドライヤーを動かしましょう。毛先ではなく、根元を乾かすように風をあてると、熱が伝わり、自然と根元~中間部も乾いていきます。毛先は生えてから数年たっているので、特にダメージが出やすくなっているので、最後にさっと乾かすようにしましょう。ドライヤーで髪を100%乾かすのではなく、タオルドライで50%まで水分をとり、ドライヤーで80%まで乾かすイメージがおすすめです。100%乾かすのは、乾かし過ぎですので、注意しましょう。

カラーリングその他の化学処理

現代人の髪のダメージの大きな原因は、カラーリングやブリーチ、パーマ、縮毛矯正などの化学処理です。化学処理でダメージを受けている髪は、たとえば水道水で洗っただけでも髪の内部の物質(アミノ酸)が流れ出てしまう可能性があります。
ダメージが気になる方は、髪を染めたり、パーマをかけるのを控えましょう。

加齢

加齢による髪の変化はある程度は仕方ないのかもしれません。とは言え、しっかり髪のダメージを防ぎ、ヘアケアに気を配って美しいヘアスタイルをキープしたいものです。

そのためにも、まずは髪が生えてくるところからケアをすることがお勧めです。髪の元がある、頭皮へアプローチする育毛剤や養毛剤、ヘアトニックなど。無添加で血行促進の為の成分が配合されているものなど、頭皮ケアをデイリーケア化させることがお勧めです。頭皮のエイジングケアが、ゆくゆくは髪をダメージから守ることに繋がっていきます。健やかな髪を育むところからのケアが、加齢に応じたケアになります。

工夫ひとつで健康な髪へ

髪には自己修復機能がないため、一度傷めると自然には元に戻りません。だからこそ、髪のコンディションを知り、日頃の洗髪時やスタイリング時に傷みを進行させないお手入れを心がけることが大切なのです。

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