生え際の短い毛の原因は?女性の切れ毛や抜け毛、薄毛の対策方法まで解説
公開日2022.08.08
更新日2023.05.09
生え際の毛が短いことで悩んでいる女性も多いのではないでしょうか。生え際の毛が短いのは、切れ毛や抜け毛、薄毛などの症状が起こっている可能性があります。この記事では、女性の生え際にみられる切れ毛・抜け毛・薄毛の具体的な原因や、改善に向けた対策などを解説します。ぜひ参考にしてみてください。
目次
- 生え際の短い毛は切れ毛、抜け毛、薄毛などの可能性
- 切れ毛、抜け毛、薄毛かどうかの見極め方
- 生え際の短い毛が伸びない原因として考えられること
- 1.ヘアサイクルの乱れ
- 2.髪の毛の傷み
- 3.頭皮環境の悪化
- 生え際の短い毛が伸びないときの対策方法
- 1.食生活を見直す
- 2.良質な睡眠をとる
- 3.ストレス解消する
- 4.適度な運動を心がける
- 5.喫煙、飲酒の量を減らす
- 6.ヘアケアの方法を見直す
- 7.ヘアスタイルを変える
- 8.専門家に相談する
- まとめ
生え際の短い毛は切れ毛、抜け毛、薄毛などの可能性
生え際や前髪の部分に短い毛が目立つ場合、切れ毛や抜け毛、薄毛などの可能性があります。
切れ毛は髪の毛が途中から切断された状態です。そのため毛根が頭皮から抜け落ちた抜け毛とは異なり、切れ毛が増えたからと言って薄毛になるわけではありません。切れ毛と薄毛の間に直接的な因果関係はないものの、切れ毛になっている状態を放置すると、後に薄毛につながる可能性があります。
切れ毛や抜け毛、薄毛の見極め方や原因について、さらに詳しく解説します。
切れ毛、抜け毛、薄毛かどうかの見極め方
自分の生え際の状態が切れ毛や抜け毛、それとも薄毛なのかを知るために、各症状を見極める判断基準を解説します。
まず、生え際の毛が他の毛の太さと同じであっても、他の毛よりも短い場合は、途中から切断された切れ毛の状態と考えられます。また、生え際に短い毛が急に増加した場合には、薄毛が進行している可能性があります。さらに、頭髪全体が薄くなった、あるいは前髪部分が薄くなったり後退したりしている場合は、薄毛や脱毛症の可能性が疑われます。
抜け毛の量が1日当たり50本~100本程度であれば、特に心配はなく正常な状態です。しかし、急に抜け毛の量が増える、あまりにも抜け毛の量が多い場合などは注意が必要です。
頭から抜け落ちた髪の毛をみただけでは、切れ毛か抜け毛かの判断は難しいでしょう。正常な抜け毛には毛根がついていますが、切れ毛や異常な抜け毛の場合は毛根がついておらず、毛髪も弱く細いのが特徴です。
生え際の短い毛が伸びない原因として考えられること
生え際の短い髪は、なぜそのままでは成長しないのでしょうか。考えられる原因をポイント別に解説します。
1.ヘアサイクルの乱れ
生え際の毛が伸びない原因の一つとして、ヘアサイクルの乱れが挙げられます。ヘアサイクルとは、髪の毛の生え変わりのサイクルです。髪の毛は3〜6年の周期で成長期間・退行期間・休止期間を経て、新しい髪へと生え変わります。このヘアサイクルの乱れが切れ毛、抜け毛、薄毛につながっていると考えられます。
ヘアサイクルの乱れを起こす主な要因は下記で解説しますが、これらの要因がもとで頭皮の血行不良や髪の毛の栄養不足などが起こり、切れ毛や抜け毛、薄毛が起こります。
睡眠不足
睡眠は髪の成長に大きく影響します。睡眠中は体内で細胞増殖や代謝促進が進行するため、睡眠不足により成長ホルモンの分泌が低下すると髪の成長が阻害され、ヘアサイクルが乱れる原因になります。
食生活の乱れや過剰なダイエット
食生活の乱れにより、育毛に必要な栄養素が不足しがちになります。バランスの悪い食事や過剰なダイエットによって栄養不足や血行不良、ホルモンバランスの乱れ、細胞成長の阻害が起こり、ヘアサイクルにも影響を及ぼします。
ストレス
ストレスが慢性的に強く作用し続けると、体調が崩れやすくなり、心身の健康に悪影響を及ぼします。そのため、頭皮への栄養分供給が不足してヘアサイクルが崩れ、脱毛や薄毛など、髪の状態が悪化する恐れがあります。
喫煙・飲酒
喫煙や飲酒も頭皮環境、育毛に影響します。喫煙により血管が収縮して頭皮への血流が低下し、薄毛を引き起こす可能性があります。過度の飲酒も、肝臓に大きな負担がかかる上に、本来髪の生成に必要な栄養素が消費されてしまいます。
加齢によるホルモンバランスの乱れ・髪の老化
加齢によるホルモンバランスの乱れのほか、妊娠や出産後の一時期なホルモンバランスの乱れでも、ヘアサイクルが崩れて抜け毛が起こります。また、20代や30代でもホルモンバランスが崩れることがあります。さらに、加齢そのものも髪の老化の原因です。年齢を重ねるにつれ、髪質が以前より細く、うねりがちになり、抜け毛が増えてボリュームも低下します。
脱毛症の発症
生え際の髪が伸びない理由として、脱毛症を発症している可能性もあります。脱毛症にはびまん性脱毛症やFAGA(女性男性型脱毛症)、牽引性脱毛症などのタイプがあります。
びまん性脱毛症の場合、髪全体が薄くなる、ボリュームが少なくなる、地肌が目立つなどの症状がみられます。また、人によっては前頭部から頭頂部の髪が薄くなる場合もあります。
以前よりも生え際に短い毛が増えた、あるいは分け目が広がったように見える場合は、FAGAを発症している可能性があります。これまでは長く太く成長していたのが阻害されて、細く短い髪質になり、少しの刺激でも抜けてしまいます。FAGAは多くの場合、加齢が原因です。
結び目や分け目の髪が薄くなった場合、牽引性脱毛症の可能性が疑われます。常に頭髪を引っ張るようなヘアスタイルにしていることが原因です。症状としては、頭皮や毛根に負担がかかっている部分で血行不良が起こり、毛髪が薄くなってしまいます。
2.髪の毛の傷み
髪の毛の痛みも、切れ毛につながる恐れがあります。頭部が日光にさらされて過度の紫外線を浴びたり、ドライヤーやコテを使用する際の熱で毛髪が火傷したり、ブラッシング中に生じる摩擦で髪に負担がかかったりなど、普段の生活習慣が原因で髪の傷みが起こります。また、パーマや縮毛矯正、カラーリングなどの施術で使用する液剤にも、髪を傷つける化学物質が含まれています。
3.頭皮環境の悪化
頭皮環境の悪化は、抜け毛の原因になります。例えば、皮膚に合わないシャンプーを使用する、トリートメント剤の洗い残しがあるなど、誤ったヘアケアにより頭皮に負担がかかり、頭皮環境のバランスが乱れ、抜け毛につながる場合があります。頭皮環境が悪化して頭皮の血行不良が起こると、ヘアサイクルの乱れの原因にもなります。
生え際の短い毛が伸びないときの対策方法
生え際の短い髪の毛が伸びない場合、どのようにして改善すればよいのでしょうか。対策方法をポイント別に紹介します。
1.食生活を見直す
第一の対策は、普段の食生活の見直しです。体に必要な栄養素を、適量でバランスよく摂取するのが大切です。食生活が改善して体全体に栄養分が十分に行き渡れば、ホルモンバランスの乱れを整える効果もあります。特に、ダイエットで食事制限する場合、過度に不足する栄養分がないかどうか、注意が必要です。
2.良質な睡眠をとる
睡眠中は、育毛を促す成長ホルモンが分泌されます。そのため、十分な睡眠時間を確保することが不可欠です。できるだけ良質な睡眠をとるために、例えば、寝る前に軽くストレッチするなどのひと工夫を加えるとよいでしょう。
3.ストレス解消する
ストレスをこまめに解消することも、髪を美しく保つために必要です。ストレスがたまると男性ホルモンの分泌が増え、脱毛につながります。趣味を楽しんでみたり、仕事やプライベートでの人間関係を見直してみたりなど、方法はいろいろあります。
4.適度な運動を心がける
適度な運動をすることで、血行の改善やホルモンバランスを整えることが期待できます。また、適度な運動は、生活リズムを正しく整える、睡眠の質が向上するなど、いろいろなメリットが得られます。ストレッチやウォーキング、軽めのジョギングなどをできる範囲内で日常生活に取り入れてみましょう。
5.喫煙、飲酒の量を減らす
喫煙や飲酒の量を減らす、あるいは喫煙・飲酒そのものをやめるのも、髪質の悪化を改善する効果が期待できます。血管の収縮を起こす喫煙の頻度が下がるだけでも、血行不良の改善につながります。酒量の見直しも肝臓への負担軽減、さらには健康改善の効果が見込めます。
6.ヘアケアの方法を見直す
生え際の育毛改善には、ヘアケアのやり方を見直すのも重要です。例えば、洗髪でシャンプーやトリートメントを使う際は、液剤が頭皮に残らないよう気をつける必要があります。
シャンプーそのものを変えたり、女性用育毛剤を使用したりする方法もあります。アミノ酸系など低刺激のシャンプーなら、頭皮の負担を減らしつつ、しっかり洗浄できます。また、育毛剤を使用することで、抜け毛や薄毛の改善が期待できます。ヘアケアアイテムは、自分に合ったものを使うことが大切です。
頭皮マッサージも凝り固まりをほぐして血行が良くなり、薄毛が改善されるなどの効果が期待できるため取り入れるとよいでしょう。
7.ヘアスタイルを変える
ヘアスタイルを変えるのも一つの方法です。いつも同じヘアスタイルにするのではなく、日によって分け目を変える、結わく場所を変えるなどの工夫で、頭皮への負担を減らせます。また、髪がツンと跳ねて目立ってしまう部分は、トリートメントで保湿する、乾かした後に手でヘアスプレーを塗布するなどの方法で改善されます。
8.専門家に相談する
生活習慣の改善やセルフケアの見直しでも改善されない場合は、専門家に相談しましょう。特に脱毛症が疑われる場合には、早めの対応が必要です。抜け毛や脱毛など、悩みの内容次第では、病院で治療を受けることで改善されるケースもあります。
まとめ
生え際の髪が短い場合は、切れ毛や抜け毛、薄毛などの可能性が疑われます。睡眠不足や食生活の乱れ、ストレスや喫煙、飲酒、加齢などによるヘアサイクルの乱れ、紫外線や熱による髪の毛のダメージ、頭皮環境の変化などが考えられる原因です。
髪質の改善に向けて生活習慣やセルフケアを見直すほかに、新たに育毛剤などのヘアケア用品を取り入れる方法もあります。マイナチュレの女性用育毛剤なら、オーガニック成分配合で敏感肌にも優しく、美しい髪を育むための必要な頭皮環境を健やかに整えてくれます。切れ毛や抜け毛、薄毛が気になる方はぜひお試しください。