Vol.11 食事は生き方そのもの。健康につながる価値を考えてみましょう

コラム

手を通して作る料理は価値を認めてもらえない?

先の見えない生活の中ではありますが、オリンピックが終わり、緊急事態宣言も明けたためか(10月執筆)、心なしか気持ちが上向きの状態で一年を締めくくれる感じがしています。以前のような生活スタイルには戻らなくても、新たな道をみんなで模索し、実行に移していくという目標を持って新年を迎えられるのではないかと期待しています。

ただ食の分野となると暗い空気が流れているように感じます。コロナ禍が始まった当初は、小麦粉や麺類、またキッチン周りの道具の売れ行きが好調となりました。しかし在宅期間が長くなればなるほど、テイクアウトや宅配、冷凍食品やミールキットなど、時間や手間を省いた商品やサービスが目立ってきました。やはり手を通して作る料理は、なかなか今のご時世には価値を認められないもののひとつなのかもしれません。

お腹を満たすだけ?考えたい食事の在り方

私は今一度、毎日必ず訪れる三度の食事の在り方を考えてみたいのです。あなたにとって食事は「お腹を満たすだけの行為」でしょうか?それとも「体を気遣うための時間」でしょうか?考え方ひとつで、料理や食材に対する思いは違ってくると思います。

体は正直です。野菜不足になれば腸内環境が乱れ、便秘につながります。そうなれば便秘薬を購入するほど心配になる…。栄養バランスが悪いと肌に不調が現れたり、冷えにつながったり。それから髪のツヤがなくなったりと、体の内側にも外側にも悪影響が出てきます。一方で、食べるものに少し気を遣うようにするだけで、体をしっかりフォローしてくれる。それが本来の食事の在り方だと思うのです。

食材が本来持つ力に目を向けてみませんか?

食事を消耗品ととらえず、健康につながる価値があるものと考えてみましょう。体が喜び、心が満たされてこそ料理は輝き、その時間は素晴らしいものになると思います。ちょっと立ち止まって食材が本来持つ力に目を向けてみませんか? お花屋さんに行くと心がウキウキするように、色とりどりの野菜や果物、そして肉や魚。それらが一体となって食卓を彩れば、体だけでなく、心もきっと元気になれると思います。

食事は生き方そのものです。難しい日常かもしれませんが、食事を通して素敵な生き方を実践していただくことを私は願っています。健康につながる食事とともに、ぜひ良いお年をお迎えください。

特製レシピをご紹介

鶏団子入りの寄せ鍋

野菜たっぷり! ほっこり温まる

鶏団子入りの寄せ鍋

材料(2~3人前)

…2切れ
…600㏄
…大さじ1/2
野菜やきのこ …合計400g以上
<鶏団子>
玉ねぎ …100g
鶏ひき肉 …200g
…小さじ1/3
…1個
片栗粉 …大さじ1

作り方

  • 食材、調味料を用意する。玉ねぎはみじん切りにしておく。
  • 鶏ひき肉に塩を入れて揉み込む。ねばりが出てきたら片栗粉を入れて混ぜ、卵、玉ねぎを加えてさらに混ぜる。
  • 野菜と鮭はあらかじめ食べやすい大きさに切っておく。鍋に水、塩を入れて混ぜ、小松菜以外の野菜、鮭を入れ、ひと煮立ちさせる。
  • スプーンで鶏団子を成形して入れ、小松菜とともに火を通す。煮立ったら、器に盛り完成。

    【ポイント】
    秋の味覚きのこをたっぷり使ったお鍋です。お野菜、肉、魚から旨味が出ますのでお出汁は要りませんよ。
    お好きな野菜やきのこを入れてお楽しみください。

食材の栄養素ポイント

  • きのこ類

    きのこにはビタミンB群がたっぷり。ビタミンB群は体の代謝機能を整え、肌や髪の再生を助けます。

  • 鮭にはDHAやEPAの他、ビタミン類が豊富に含まれています。
    中性脂肪や悪玉コレステロールの減少が期待でき、皮膚や髪の毛の成長を助けてくれます。

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