白髪は予防できる? 髪が白くなる原因とは…
公開日2023.12.10
更新日2024.07.22
目次
- 白髪の原因は?
- 白髪の主な原因は加齢や遺伝、ストレス、頭皮環境の悪化などの要因が関わることも多い
- 白髪予防はどうすればいいの?
白髪の原因は?
白髪の主な原因は加齢や遺伝、ストレス、頭皮環境の悪化などの要因が関わることも多い
白髪は加齢による老化現象のひとつです。
ただ、白髪が発現する年齢には個人差があり、白髪になりやすい、なりにくいなどの遺伝的要素も関わっています。
実は、毛髪は生えた時から黒いわけではありません。
毛根で作られる毛髪はもともと白く、その後の成長段階で、毛根部の色素細胞が生み出すメラニン色素を取り込むことで、色が変化していきます。
毛髪が色素を取り込むのはヘアサイクルの初期段階である成長期ですが、何らかの原因でこの時期にメラニン色素の生成機能が低下すると、毛髪への着色が不完全なまま成長します。これが白髪です。
メラニンの生成能力が低下する直接的な要因は加齢ですが、遺伝的に白髪になりやすい方は、若くても白髪が発現します。
また、加齢や遺伝以外の要因が関わっている場合や、精神的ストレス、頭皮環境の悪化も白髪に深く関わっていると考えられます。
白髪とストレスの関係についてはまだ解明されていない要素が多いのですが、外来診療などでは、強い精神的ストレスが継続的に加わることで、白髪が増えたという例が数多く報告されています。
また、頭皮の皮脂が酸化することで生じる過酸化脂質が色素細胞にダメージを与えたり、活性酸素の発生や血行不良による栄養不足なども、メラニン生成機能の低下を招いたりする要因となります。
さらに、抜け毛を繰り返すことで白髪が増えるという実験結果も報告されています。
よく白髪を抜く方がいますが、成長途中の毛髪を引き抜くと毛根や色素細胞にも負荷がかかり、余計に白髪を増やすことにもなりかねません。
異常な抜け毛が続く場合も注意が必要です。
白髪予防はどうすればいいの?
日常生活で、「バランスの良い食事」「ストレスを溜めない」
「育毛ケアを実践する」ことで白髪予防に
白髪については、色素の消失や再生など、まだ解明されていない部分も多いのですが、ケア次第で白髪の進行を遅らせたり、量を減らしたりすることは十分可能です。
白髪の予防対策は、健康な髪を育む育毛ケアの基本と同じ考え方です。
まずは、心身の健康に注意し、栄養バランスの取れた食事や質の良い睡眠を日常的に心がけ、毛髪の正常な成長をサポートしましょう。
ストレスを感じた時は長期間溜め込まず、適度な運動やリラクゼーションなどで、ストレスをコントロールすることも必要です。
また、頭皮環境の悪化は抜け毛の要因となり、抜け毛がさらなる白髪を呼び込むという悪循環にもなりかねません。
正しいシャンプーと頭皮ケアで頭皮環境を整えることは、白髪予防にもとても重要です。
シャンプー時は過酸化脂質の原因となる皮脂汚れをきちんと落とすことを意識し、毛根への余計な負荷を減らすようにしましょう。
さらに、メラニン色素を作り出す色素細胞の働きは血行不良によって低下しますので、育毛剤と頭皮マッサージでしっかりと血行を促進し、栄養を巡らせることも大切です。
その他、カラーリングやパーマなども頭皮に余計な負担をかけますので、頻度を減らすことを検討するのもひとつです。
毎日の育毛ケアをていねいに、きちんと続けることは、毛髪の健康促進にも白髪の予防にもなるのです。