薬膳で夏養生 「心」が活発になる夏は 体の巡りを整えよう
公開日2025.09.10
更新日2025.09.16

目次
- 夏の薬膳養生で髪と頭皮をいたわる
- 「心」が活発になる夏は、体と気の巡りを整えて
- 苦味の食材で内側からデトックス
- 夏に取り入れたい「苦味」の力
- おすすめの「苦味」食材
- 赤い食材で血の巡りをサポート
- 「赤」は夏の色。巡りを促す力を活用
- 夏にうれしい「赤」の食材
- 薬膳的「夏の髪と頭皮ケア」まとめ
- 食事の力で内側から美しさを育てる
夏の薬膳養生で髪と頭皮をいたわる
「心」が活発になる夏は、体と気の巡りを整えて
夏は暑さによって体に熱がこもりやすく、水分バランスや血流が乱れがちになる季節。
東洋医学では、夏は「心(しん)」の季節とされ、この「心」は暑さに弱く疲れやすい臓と考えられています。
そのため、夏の過ごし方には「心」を補うことがとても大切。
今回は、髪や頭皮の健やかさを内側から支える夏の薬膳的アプローチをご紹介します。
苦味の食材で内側からデトックス
夏に取り入れたい「苦味」の力
薬膳では、夏に対応する味は「苦味」。
体にこもった熱を冷ましたり、老廃物を排出したりする作用があるとされています。
たとえば、夏野菜の代表ともいえるゴーヤには、体の内側からデトックスを促す働きがあり、毛穴の詰まりや頭皮の皮脂バランスを整えるのに役立ちます。
おすすめの「苦味」食材
ゴーヤ:余分な熱と老廃物を排出し、頭皮をすっきり整える
なす:胃腸の調子を整え、むくみの解消に
みょうが:発汗を促してこもった熱を外へ。頭皮のムレや炎症予防にも◎
夏に現れやすい頭皮の乾燥やベタつき、抜け毛などが気になる方は、「苦味」を取り入れた食事で内側からケアを心がけましょう。
赤い食材で血の巡りをサポート
「赤」は夏の色。巡りを促す力を活用
東洋医学では、赤い食材が「心」と関係が深いとされており、血流を促し体に活力を与える食材として知られています。
健康な髪を育てるためには、毛根にしっかりと栄養が届く状態が不可欠。
血の巡りが悪くなると、抜け毛や細毛の原因にもなってしまいます。
夏にうれしい「赤」の食材
トマト:リコピンが頭皮の毛細血管をサポート。
ビタミンCで紫外線対策にも
スイカ:水分とミネラルを補い、体内の循環をサポート
梅干し:クエン酸でエネルギー代謝を高め、夏バテや抜け毛予防に
体を内側から整えることで、頭皮環境も健やかに。夏の「巡りの低下」を防ぐために、赤い食材を積極的に取り入れてみましょう。
薬膳的「夏の髪と頭皮ケア」まとめ
食事の力で内側から美しさを育てる
夏の髪と頭皮を守るには、外側からのお手入れだけでなく、体の内側からのケアも大切です。
苦味のある食材で体をクールダウン&デトックス
赤い食材で血流を促進し、毛根に栄養を届ける
季節に合った食材を上手に取り入れることで、巡りのよい体と、トラブル知らずの頭皮環境を育てましょう。
この夏は、薬膳の知恵を活かして健やかに、美しく。
心と体にやさしい食養生を、毎日の暮らしに取り入れてみませんか?