妊娠中・授乳中に気をつけておきたい白髪染めについて
公開日2016.02.18
更新日2023.05.10
妊娠中や授乳中は、赤ちゃんの健康が最優先。でも、出かけるときに白髪をそのままにしておくのはちょっと……という女性も多いことでしょう。
とはいえ、市販の白髪染めは刺激が強いものが多いため、ただでさえ妊娠・出産によって敏感になっている頭皮にとって、深刻なダメージを与えてしまうことになりかねません。
今回は、妊娠中・授乳中の白髪染めについて、注意しておきたい点をご説明します。
目次
- 妊娠中・授乳中にOK、NGな白髪染めとは
- *市販の白髪染めが、妊娠中・授乳中の女性によくない理由
- *妊娠中や授乳中でも安心して使える白髪染めは?
- そもそも白髪になりにくくするためには
- *まずは血行を改善
- *気分転換や食事バランスの見直しも重要
- 白髪染めはできる範囲で
妊娠中・授乳中にOK、NGな白髪染めとは
市販の白髪染めは、頭皮に強い刺激となってしまう染料を含むものがほとんどです。染料がどのように体内に入り込み、お腹の赤ちゃんや母乳へ影響を及ぼすかは、まだ明らかになっていません。しかし、刺激をともなう薬剤の使用は極力控えたほうがよいでしょう。
*市販の白髪染めが、妊娠中・授乳中の女性によくない理由
市販の白髪染めによく配合されているジアミン系の酸化染料は、かぶれや赤みといったダメージとなるばかりか、アレルギーの原因にもなってしまいます。妊娠前は特に刺激を感じなかった方でも、妊娠・出産でホルモンバランスが乱れ、体調が不安定なときに市販の白髪染めを使用すると、頭皮のダメージを深刻化させてしまうことがあります。
さらに、特に妊娠中はニオイに敏感になりがち。染料特有のニオイで体調を崩してしまう可能性もあります。このような理由から、市販の白髪染めはなるべく使用しないようにするのが得策です。
*妊娠中や授乳中でも安心して使える白髪染めは?
白髪染めには、強い薬剤を配合したものだけでなく、少しずつ白髪を目立たなくさせるカラートリートメントもあります。最近では、天然の染料を配合して頭皮への刺激をおさえたものが、妊娠中や授乳中の女性に人気です。それらのほとんどが無香料で、白髪染め特有の強いニオイがないため、ニオイに敏感になっている妊娠中の女性でも安心して使用できます。
カラートリートメントを塗布してから放置する時間も、市販の白髪染めと比較すると非常に短いので、長時間の入浴は不要。まだ小さい赤ちゃんのいる忙しいママにとって大変便利です。
それだけでなく、天然由来のトリートメント成分が髪や頭皮をいたわり、使い続けるほどに美しい髪に整えるので、一石二鳥ならぬ三鳥ともいえるすぐれものなのです。
とはいえ、大切な赤ちゃんのために、念のためご使用前に、かりつけの主治医にご相談の上、パッチテストを行ってからご使用いただくことをお勧めします。
そもそも白髪になりにくくするためには
妊娠中や授乳中は、まず赤ちゃんに栄養を届けることが優先されるため、髪の黒さを保つメラノサイトの働きが鈍ります。このため、特に白髪が気になってしまうという女性が多いのです。
*まずは血行を改善
「赤ちゃんのことを考えたら染めるのは避けたい。でもやっぱり白髪が気になる」という場合は、生活習慣を見直してみましょう。適度に運動したり、就寝前にストレッチをして身体をほぐしたり、頭皮マッサージをしたりして血行を改善すれば、頭皮に栄養が届いてメラノサイトが活性化します。
*気分転換や食事バランスの見直しも重要
疲労やストレスが蓄積すると、メラノサイトの働きが低下し、白髪が増えるといわれています。妊娠中や授乳中は、それまでの生活と大きく異なり、体調の変化や育児の忙しさに振り回されて疲れやストレスを抱え込んでしまいがち。たまには周囲の手を借りてリフレッシュするのがおすすめです。
メラノサイトを活性化させるヨードを含むワカメやヒジキなどの海藻類、メラニン色素の原料となる成分を含むチーズや牛乳などの乳製品、ナッツ類といった食品を、毎日の食事に取り入れるのもよいでしょう。
白髪染めはできる範囲で
ひとたび頭皮にアレルギーやかぶれなどのトラブルがおきると、なかなか治りにくいそうです。妊娠中や授乳中ならなおのこと、髪や頭皮のお手入れにあまり手間をかけられない、ダメージになるものはなるべく避けたい、という方も多いのではないでしょうか。
妊娠中・授乳中は、まず赤ちゃんや自分の身体を最優先し、そのうえで身だしなみはできる範囲にとどめておくように心がけてくださいね。