風邪の時のお風呂は入っても大丈夫?髪を洗う時の注意点とは
公開日2019.06.19
更新日2024.03.05
風邪の時はお風呂には入ってはいけないと言われるけれど、でもそれって本当なのでしょうか。
逆にお湯に浸かって身体を暖めてからお布団にもぐり込むという人も多いようです。
そこで今回は、頭髪ケアのプロである私たちが、風邪をひいたときの入浴と洗髪についてお話したいと思います。
風邪のとき、どうしてお風呂に入ってはいけないの
風邪をひいたときに入浴しないというのは、おじいちゃんおばあちゃんの時代には常識でした。
というのも日本家屋の構造上の問題があります。
昔はお風呂場が母屋の外にある家が多く、せっかく温まっても湯冷めしやすかったからです。
家風呂ではなく、お風呂屋さんに通っていた人も多く、風邪をひいているところに、さらに湯冷めしてしまえば当然悪化してしまうというわけです。
さらに日本人のお風呂の入り方も、風邪のからだには負担が大きいのです。
日本人は熱いお風呂が好きで、そうすると血管が拡張して心臓や肺に負担がかかります。
またお風呂上りに体温が急激に下がり、湯冷めを起こします。
ところが欧米では「風邪で熱があるときは、水風呂に入る」という、私たちには信じられないような習慣があります。
熱は冷やして下げるという考え方からなのですが、子どもの頃から水やぬるいシャワーを浴びて、皮膚が鍛えられていればこそと言えるでしょう。
さすがに水風呂は無謀だけれど、でも、お風呂でからだを温めて血行を良くし、新陳代謝を高めることで風邪をはやく治すことができるという考え方もできます。
そして最近は「入浴しない」よりも「入浴してよい」が主流になってきています。
風邪をはやく退治する入浴法 7つのポイント
いくら風邪をひいているとはいえ、お風呂に入ってさっぱりしてから休みたいです。
風邪のときでもお風呂に入るメリットは、以下の5つです。
・筋肉のこわばりを緩和する
・腸の動きを穏やかにし、腹痛を軽減する
・お風呂の湯気で加湿効果がある
・皮膚を清潔にする
・冷えた体を温め、代謝を高める
風邪気味で体が冷え切り、代謝が悪くなっているときほどお風呂は有効です。
ただし当然、風邪を悪化させないために気をつけなければならないいくつかの注意点があるので、以下のことは守りましょう。
【入浴の際の注意点】
・40℃以下にぬるめのお湯で20分以内の入浴
・湯冷めしないように、部屋は暖めておく
・お風呂から出たら体の水滴はしっかりと拭き取る
・入浴後は、すぐに布団に入る
・水分補給(健康飲料水ならさらにベター)をする
・熱があるときは、入浴は避ける
・嘔吐や下痢があるときも避ける
・風邪でも、熱がなくて体調が悪くなければ入浴しても良い
では洗髪はどうしたら良いのか!
ひと言でいってしまえば「丁寧に洗う」のではなく「手早くすませる」こと。
汚れが気にならなければお湯で洗い流すだけにしましょう。
シャンプーを使うなら、普段よりはやや少なめにして、すすぎの時間を少しでも短くしましょう。
シャンプーって意外に体力を消耗するようなのです。
そしてドライヤーで完全に乾かしましょう。
熱があってお風呂に入れないけれど、どうしても髪のニオイや痒み、ムレが気になるというときは、地肌ケアするだけでもさっぱりして、気分もよくなります。
汚れは毛先ではなく地肌にたまるので、蒸しタオルで地肌をマッサージしつつ拭きましょう。
その後、乾いたタオルでもう一度拭くとよりいいようです。
髪が洗えないときは、思い出して試していただけますと幸いです。
まとめ
いかがでしたか。
風邪はひかないのが一番。
でもひいてしまったら、自分の体調と相談しながらお風呂に入って、良く温まり、湯冷めしないうちに布団に入り、体をゆっくりと休め、はやく治してください。