髪の悩みは、じつは頭皮のSOSだった。年代別データで見る“悩みの連鎖”と、今すぐできるケア

髪の悩みは、じつは頭皮のSOSだった。年代別データで見る“悩みの連鎖”と、今すぐできるケア

目次

「また今日も抜け毛が気になる…」その悩み、年齢とともに増えていませんか?
調査概要
年齢が上がるほど、頭皮や髪悩みの数も増えていた
「抜け毛・ボリューム不足」がある人は、頭皮トラブルも同時に起きている
なぜ、頭皮トラブルと髪の悩みは"セット"で起きるのか
年齢とともに、なぜ頭皮は変化するのか
「髪だけのケア」では追いつかない理由
頭皮環境を整えるために、今日からできること
① 正しい洗髪で、頭皮の清潔を保つ
② 頭皮マッサージで、血の巡りを促す
③ 栄養バランスを意識した食事を心がける
④ 頭皮ケア専用のアイテムを取り入れる
まとめ|頭皮を整えることが、髪の未来を変える
よくある質問(FAQ)
Q. 頭皮トラブルがあると、必ず抜け毛や薄毛になるのですか?
Q. 40代から急に抜け毛が増えた気がします。これは年齢のせいですか?
Q. 育毛剤はどのタイミングから使い始めるのがよいですか?
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「また今日も抜け毛が気になる…」その悩み、年齢とともに増えていませんか?

「頭皮がかゆくて、抜け毛も多い……」

こんな風に、以前はひとつだけだった悩みが、気づけばいくつも重なっていた。そんな経験、ありませんか?

じつは、これは偶然ではありません。女性の頭皮・髪の悩みには、年齢とともに「増え、深まる」という明確な傾向があることが、データから見えてきています。

そして、抜け毛やボリューム不足を感じている方の多くが、同時に頭皮トラブルも抱えているということもわかっています。

「髪だけの問題」と思っていたことが、実は「頭皮からのSOS」だったとしたら?今日はそのメカニズムを、データと専門知識をもとに、一緒に紐解いていきましょう。

調査概要

調査主体:マイナチュレ頭皮ケア研究所
調査委託先(実査):ギミックス株式会社
調査タイトル:髪の毛のケアに関する調査
調査方法:インターネット調査
エリア:全国
調査対象:25〜69歳の女性
スクリーニング調査回答数:9,576人
本調査有効回答数:300人
調査期間:2024年12月
・年代別の内訳:
スクリーニング調査/20代後半(25〜29歳)830人、30代1,832人、40代2,477人、50代2,275人、60代2,162人
本調査/20代後半15人、30代35人、40代89人、50代93人、60代68人
40代以上が約8割を占める構成のため、後述の『わからない』回答に関する数値はこの構成のもとでの結果である点にご留意ください。

年齢が上がるほど、頭皮や髪悩みの数も増えていた

まず、ひとつ目のデータをご紹介します。

グラフ:年代別・頭皮と髪のお悩みの数
※対象項目:ハリツヤがなくなってきた/パサツキ、まとまりがない/髪の毛の傷み/髪の毛が細い/生え際や分け目が気になる/ボリュームが少ない/抜け毛が増えた/頭皮トラブル(赤み、かゆみ、ふけ、できものなど)/頭皮のにおい/くせ毛が気になる/白髪/その他
 

頭皮・髪に関する悩みについて、「1つだけ」の方と「2つ以上」の方を比較すると、上記のような推移となります。

悩みの数が1つの女性の割合は、どの年代も同等の割合ですが、2つ以上(複数)の悩みを同時に抱えている女性の割合を年代別に見ると25〜29歳では約37%だったのが、40代以降では約60%前後にまで上昇しています。

つまり、20代後半と40代以上とでは、「複数の悩みを抱えている割合」がおよそ1.5倍以上になっているのです。

これは何を意味するのでしょうか。

若いころは「ちょっと頭皮が乾燥するかな」「たまに抜け毛が気になる」という程度だった悩みも、年齢を重ねるにつれて、複数同時に現れやすくなります。つまり、年齢が上がるにつれて、頭皮や髪のトラブルは”ひとつ”では済まなくなる傾向があるということです。

これは、「老化だから仕方ない」とひとくくりにする話ではありません。なぜそうなるのか、そのしくみを知ることで、対策の道筋が見えてきます。

「抜け毛・ボリューム不足」がある人は、頭皮トラブルも同時に起きている

次に、もうひとつのデータです。

グラフ:年代別・頭皮にトラブルがある方の髪のお悩み
※対象項目:「頭皮トラブル/頭皮のにおい」のいずれか選択者(n=724)のうち、髪の毛が細い/生え際や分け目/ボリュームが少ない/抜け毛が増えた、も選択した人の割合(%)
 

頭皮トラブルを抱えている女性を対象に、「髪の毛が細い」「生え際や分け目が気になる」「ボリュームが少ない」「抜け毛が増えた」という髪の悩みがどの年代でどれだけ重なっているかを調べたところ、非常に重要な傾向が見えてきました。

特に注目したいのは、「抜け毛が増えた」という悩みは45〜49歳でピークを迎え、頭皮トラブルのある人の約6割に達するという点です。また、「生え際や分け目が気になる」という悩みは、55歳以降に急増し、60代では頭皮トラブルがある方の半数以上に見られます。

つまり、頭皮にトラブルがある方は、髪の悩みも同時に持っていることが非常に多いのです。

「たまたま重なっているだけでは?」と思う方もいるかもしれません。でも、これには明確な理由があります。

なぜ、頭皮トラブルと髪の悩みは”セット”で起きるのか

髪は、頭皮の中にある「毛母細胞」と呼ばれる細胞で作られています。そして、その毛母細胞に栄養を届けているのは、頭皮に張り巡らされた細い「毛細血管」です。

健康な頭皮とは、血行が良く、弾力があり、青白く透けて見えるような状態のこと。この状態のとき、毛母細胞にしっかりと栄養が届き、健康な髪が育ちます。

ところが、頭皮にトラブル(かゆみ・乾燥・においなど)が起きているということは、頭皮の環境が乱れているサインです。頭皮の環境が乱れると、バリア機能(外からの刺激を守る働き)が低下し、炎症が起きやすくなります。この炎症は、ヘアサイクル(髪の生え変わりのリズム)の乱れにもつながります。

ヘアサイクルが乱れると、本来の成長期(髪が伸びる時期)が短くなり、抜け毛が増えたり、新しく生えてくる髪が細くなったりします。つまり、頭皮のトラブルは、そのまま髪の悩みへとつながるのです。

髪にとって頭皮は、植物でいう“土壌”のようなもの。土台の環境が乱れると、髪も健やかに育ちにくくなります。

髪にとって頭皮は、植物でいう“土壌”のようなもの

年齢とともに、なぜ頭皮は変化するのか

では、なぜ年齢とともに頭皮の環境は乱れやすくなるのでしょうか。

頭皮の表面(表皮)は、古い細胞が新しい細胞に生まれ変わる「ターンオーバー(肌の生まれ変わり)」というしくみで常にリフレッシュされています。ところが、このターンオーバーの周期は年齢とともに長くなることがわかっています。

ターンオーバーが乱れると、フケが出やすくなったり、頭皮が乾燥しやすくなったりします。また、頭皮の弾力のもとになるコラーゲンやエラスチンも、加齢とともに減少するため、真皮(表皮の下の層)が薄くなり、頭皮が固くなってきます。

さらに、女性の場合は40〜50代になるとホルモンバランスが変化します。このホルモンバランスの乱れも、髪の成長を左右するヘアサイクルに影響します。

外側からのダメージ(紫外線・乾燥・間違ったケアなど)と、内側からの変化(ホルモン・食生活・睡眠不足・ストレスなど)が重なることで、年齢が上がるにつれて頭皮のトラブルが増え、それが髪の悩みの増加につながっていくというわけです。

「髪だけのケア」では追いつかない理由

抜け毛が増えたとき、「シャンプーを見直す」「トリートメントを変える」など、ヘアケアを見直す方は多いのではないでしょうか。もちろん、それ自体は大切なケアです。

ただ、もし根本に“頭皮環境の乱れ”がある場合、髪だけへのアプローチでは追いつかないことがあります。

ひとつ重要な事実があります。髪は一度ダメージを受けると、自己修復する機能がありません。しかし、頭皮は健康な環境に整えることができます。そして健康な頭皮から生まれる新しい髪は、より健やかな状態になることが期待できます。

だからこそ、髪の悩みに向き合うときには、「頭皮の状態を整えること」を土台にしたケアが重要なのです。

頭皮環境を整えるために、今日からできること

① 正しい洗髪で、頭皮の清潔を保つ

頭皮は皮膚の一部です。汚れや皮脂が蓄積すると、毛穴が詰まりやすくなり、頭皮トラブルの原因になります。ただし、洗いすぎも逆効果。必要な皮脂まで落としてしまうと、乾燥やかゆみの原因になります。
頭皮に優しいシャンプーを使い、指の腹でやさしくマッサージするように洗うことがポイントです。

② 頭皮マッサージで、血の巡りを促す

頭皮の毛細血管の血行が悪い状態では、毛母細胞に栄養が届きにくくなります。頭皮マッサージは、この血の巡りを促進する効果が期待できます。
指のひらや関節を使い、気づいたときにストレッチ感覚で行ってみてください。頭だけでなく、首や耳の周りも一緒に行うとなおよいでしょう。

③ 栄養バランスを意識した食事を心がける

髪の毛の主成分はたんぱく質(ケラチン)です。そのため、たんぱく質を食事でしっかりと摂ることが大切です。また、頭皮の細胞のターンオーバーを助けるビタミンA・B群・C、そして皮膚の新陳代謝をサポートする亜鉛なども、積極的に取り入れていきたい栄養素です。

④ 頭皮ケア専用のアイテムを取り入れる

育毛剤などの洗い流さないタイプの頭皮ケアアイテムは、頭皮環境を整え、血行促進をサポートします。継続して使用することが大切で、少なくとも半年〜1年間は同じアイテムを使い続けることで、ヘアサイクルを整えることが期待できます。

まとめ|頭皮を整えることが、髪の未来を変える

今回のデータが教えてくれることは、シンプルです。

年齢が上がるほど、頭皮と髪の悩みは増え、そして深くつながっているということ。

40代・50代・60代と年齢を重ねるにつれて、「なんとなく気になることが増えてきた」と感じている方は、ぜひ一度、髪ではなく「頭皮」に目を向けてみてください。

頭皮は、髪が育つための土台です。土台を整えることが、これからの髪の状態を変えていく第一歩になります。

今日からできることを、ひとつずつ。焦らず、でも着実に取り組んでいきましょう。

頭皮を整えることが、髪の未来を変える

よくある質問(FAQ)

Q. 頭皮トラブルがあると、必ず抜け毛や薄毛になるのですか?

A. 頭皮トラブルが必ず抜け毛につながるわけではありませんが、頭皮環境の乱れはヘアサイクル(髪の生え変わりのリズム)に影響を与えることがあります。特に炎症が繰り返し起きる状態が続くと、髪が健やかに育ちにくい環境になることがあるため、早めにケアを始めることが大切です。

Q. 40代から急に抜け毛が増えた気がします。これは年齢のせいですか?

A. 年齢によるホルモンバランスの変化や、ターンオーバー(肌の生まれ変わり)の乱れが影響している可能性はあります。ただし、食生活の乱れ・睡眠不足・ストレス・間違ったヘアケアなど、複数の要因が重なっていることも多いです。まずは頭皮の状態を確認し、日々のケアを見直すことから始めてみてください。

Q. 育毛剤はどのタイミングから使い始めるのがよいですか?

A. 「目に見えて気になってから」では、実感が得られるまでに時間がかかることもあります。「なんとなく最近気になる…」「頭皮がかゆくなった」など、小さなサインを感じたときが、ケアのはじめどきかもしれません。早めにケアを始めることで、悩みが深くなる前に対処できる可能性が高まります。


古谷 聖子

古谷 聖子

マイナチュレ頭皮ケア研究所 研究員
毛髪診断士®︎

20代から、自分の髪が、人よりも念入りなお手入れを必要としていることに気づく。頭皮や髪が健康になっていける方法を模索中。今のお手入れは未来のため。1日10秒でも、できることから少しずつ。頭皮ケアが当たり前の世界をつくるべく活動します。


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