育毛剤と発毛剤の違いとは?女性におすすめなのはどっち?
公開日2019.08.29
更新日2023.05.08
「髪のボリュームがなくなってきて悩んでいる」「薄毛が気になってきたから育毛剤や発毛剤で対策をしたい」と考える女性は多いことでしょう。
また、更年期になっても美しい髪を維持したいと思って、育毛剤や発毛剤が気になっている女性もいるかもしれません。
今回は、薄毛対策として効果的な育毛剤、発毛剤の違いと使い分けについてご紹介します。
目次
- 育毛剤と発毛剤の違いは?
- 医薬部外品か医薬品か
- 抜け毛を予防するものか、薄毛を治療するものか
- 副作用に違いがある
- 育毛剤の効果
- 頭皮の血行を促したり、頭皮に栄養を与えたりする
- 頭皮トラブルの予防
- 発毛剤の効果
- 新しい毛髪の発毛を促す
- すでに生えている毛髪の発毛を促す
- 育毛剤と発毛剤の使い分けはどうすればいい?
- 女性には育毛剤が無難
- 発毛剤は副作用に注意が必要
- まとめ
育毛剤と発毛剤の違いは?
育毛剤と発毛剤、薄毛対策をしたいのであればどちらを使えばよいのでしょうか?
実は育毛剤と発毛剤は、目的が異なるのです。まずは違いをしっかりと理解しましょう!
医薬部外品か医薬品か
育毛剤は医薬部外品であるのに対し、発毛剤は医薬品です。
医薬部外品にはその効果や効能が認められた有効成分が含まれていますが、効果はあくまでも予防の範囲内。
人体への作用が穏やかなものとされています。
一方、医薬品は治療を目的とした薬です。
医薬品は厚生労働省から有効成分の効能が認められているものになります。効果は高いものの、副作用にも注意が必要なのが医薬品です。
抜け毛を予防するものか、薄毛を治療するものか
育毛剤は、今生えている髪を健康に育てるために頭皮環境を整える商品と考えておくとよいでしょう。
一方、発毛剤は「発毛」という言葉が入っている通り、生えていない部分から髪の毛を積極的に生やす目的の商品です。
副作用に違いがある
育毛剤と発毛剤では副作用にも違いがあります。
育毛剤は医薬部外品であるため、穏やかな効果である反面、副作用のリスクは小さくなります。
ただ、自分の肌と合わない場合、頭皮のかゆみやかぶれなどが起こることはあります。
それに対して、発毛剤は医薬品のため、副作用のリスクは高くなります。
頭皮のかゆみやかぶれの他、頭痛や動悸、抑うつ感など、頭皮とあまり関係ないところで副作用が起きる可能性があります。
育毛剤の効果
医薬部外品で、ドラッグストアなどでも気軽に購入することができる育毛剤。
育毛剤は薄毛予防を目的としていますが、発毛の効果はないのでしょうか?
ここからは、育毛剤にはどのような効果が期待できるのか、具体的にご紹介します。
頭皮の血行を促したり、頭皮に栄養を与えたりする
薄毛の原因として、頭皮の血行が悪く、栄養が行き渡らないことが挙げられます。
良い野菜を育てるためには土の状態を良くすることが大切だ、よくと聞きますが、髪の毛にも同じことが言えます。
良い髪の毛を育てるためには、その土壌である頭皮の状態を良くすることが大切なのです。
そういう意味で、育毛剤には血行を促進する成分が含まれているため、頭皮の状態を改善することが期待できます。
また、毛根にある「毛母細胞」の分裂や増殖を活性化することで、髪の毛を健康に育てることができます。
育毛剤の中には、これを促進する成分が含まれているものもあります。
栄養不足の髪の毛は、コシがなくヒョロっとした細い髪の毛になっています。
頭皮の血行が良くなり、髪の毛に必要な栄養がしっかりと毛母細胞まで行き届くようになると、太く健康的な毛髪を手にすることが期待できます。
一方で、今生えている髪の毛にいくら栄養を与えても太くなることはありません。
実は、髪の毛は死滅した細胞であるため、一度傷んでしまうと自力で修復させることができません。。
生えてしまった髪の毛は、痛んでも修復することができないため、細く生えてしまった髪の毛は、どんなに後から栄養を与えても太くなることはないのです。
そこでどうするかというと、今から伸びてくる髪の毛に希望を託し、栄養を与え、コシがある太くて健康な髪の毛を生やすことが大切となります。
この仕組みを知ると、薄毛対策や育毛剤の効果をすぐに感じるというのは難しいことがお分かりになると思います。
育毛剤を使い、血行を良くして栄養をしっかりと毛母細胞に届けることで、今から生える髪の毛が太くなり、髪全体のボリュームが少しずつ増えていくでしょう。
しかし、やせ細った髪の毛が伸び切り、太い毛の方が多い状態になるためには、ヘアサイクルの期間も含め長い目で考える必要があります。
育毛剤は「継続が必要である」と考えておきましょう。
頭皮トラブルの予防
頭皮は髪の土壌と紹介しましたが、その土壌=土台部分がかぶれたり炎症を起こしていては、健康な髪の毛は育ちません。
また、身近な頭皮トラブルの中には、フケの問題もあります。
かぶれや炎症はほとんど起きないという人の中にも、フケは出る人がいるのではないでしょうか?
フケ自体は起きるものなのですが、健康なフケは目に見えないサイズなのです。
ですから、最近フケが出る…と気付くということは、そのフケは何か問題があるフケであると言えます。
頭皮が乾燥することで起こるフケはもちろん、皮脂の分泌が多く毛穴に詰まることで起こるべたっとするフケもあります。
どちらも頭皮トラブルです。
日本は四季があるため、冬は寒く乾燥しやすい、夏は高温多湿で汗をかきやすく、皮脂が溜まりやすいなど、季節によっては頭皮も影響を受けることがあります。
夏の紫外線の多い時期に頭皮が影響を受け、秋になってフケが大量に発生する、というのもよく聞きますね。
また、梅雨の時期は湿度が高く、頭皮環境は悪化しがちです。
蒸れて雑菌が繁殖して、頭皮から嫌なニオイがしやすいのもこの季節です。
皮脂が過剰に分泌され、脂分の多いフケが発生することもあるでしょう。
季節によって頭皮環境が影響を受けても、育毛剤に含まれる有効成分がそれらを軽減してくれることはあります。
育毛剤を継続して使用することで、季節ごとに受けるトラブルを避けることも可能になるでしょう。
このように、かぶれ、炎症、フケなどが起きないよう保湿を保つ効果や炎症を防ぐ効果、そして皮脂の分泌を抑制する効果のある成分が育毛剤には含まれています。
育毛剤によって含まれる成分はそれぞれ異なりますので、あなたが気になる頭皮トラブルにフォーカスした商品を選ぶことで、トラブルを事前に防ぐことができるでしょう。
発毛剤の効果
医薬品である発毛剤には、どのような効果が期待できるのでしょうか?
新しい毛髪の発毛を促す
発毛剤は今生えている髪の毛だけでなく「新しく毛髪を生やす」ことを目的としています。
そのため、発毛を実現する成分である「ミノキシジル」などが配合されていて、発毛はもちろん髪の毛を成長させる効果もあります。
このミノキシジルは、塗り薬として発毛効果を認められた成分です。
すでに生えている毛髪の発毛を促す
髪全体をボリュームアップして薄毛を改善するためには、生えていない部分から髪の毛を生やすことはもちろん、すでに生えている髪を健康的に伸ばすことも大切です。
薄毛になっている人はヘアサイクルが乱れている可能性がありますので、もっと伸びるはずの髪の毛が、ヘアサイクルの乱れにより早くに抜けてしまい、また新しい毛が生えるはずが生えてこない、という状況が起こり得ます。
このヘアサイクルを正常な状態に戻す必要があります。
育毛剤と発毛剤の使い分けはどうすればいい?
育毛剤と発毛剤の違いが分かったところで、どちらを使用した方がいいのか、具体的な使い分けをご紹介します。
女性には育毛剤が無難
今現在、それほど気にするほどの薄毛ではなく、将来的に薄毛が心配な場合や、年齢を重ねながらも、頭皮状態をいい状態に保っておきたい時には、医薬部外品の育毛剤を使用するとよいでしょう。
薄毛が気になり始めているけど、病院に行くほどとは思わない、なるべくなら自分で対処したいと考えているなら、まずは育毛剤を使用してみることをお勧めします。
女性の薄毛は、頭皮の乾燥が原因であることも多く、育毛剤を使用することで、乾燥が改善され髪の毛が太くなったり、全体のボリュームが戻ることもあります。
効果は緩やかですが、その代わり副作用も起こりにくく、徐々にですが変化が感じられるでしょう。
なお、育毛剤はもちろん長期間使用するものですので、着色料やアルコールが入っていないなど、低刺激で自然由来のものを選ぶとよいでしょう。
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発毛剤は副作用に注意が必要
発毛剤は、薄毛が現実の問題となっている人にお勧めします。
配合されている「ミノキシジル」は、発毛に効果があると認められているため、ヘアサイクルが乱れているのが明らかで、今すぐ薄毛対策をしたいと考える女性にお勧めの商品といえるでしょう。
しかし、注意していただきたいのが、効果が高いということは、それだけ副作用も存在するということです。
例えば、医師が処方する処方薬(医療用医薬品)は、効果の高いものが多い半面、副作用にも注意が必要です。
そのため、医薬品である発毛剤を使用したいと考えるのであれば、専門医のいるクリニックに相談にいくのが無難でしょう。
万が一副作用が出ても、専門医のもと、すぐに適切な対処をすることができるでしょう。
まとめ
この記事では、育毛剤と発毛剤の違い、気になる副作用や使い分けについてご紹介しました。
薄毛対策をしたいと考える人は多いものの、育毛剤や発毛剤をどう使えばよいのか、迷っている人は多いと思います。
両者の違いや副作用のリスクをしっかり理解して、薄毛対策をしていきましょう。
また、薄毛対策と一言で言っても、現時点でどの程度薄毛が進んでいるかでも対処方法が変わってきます。
将来的に薄毛になりたくない、と考えている人は、頭皮の状態をよい状態で保ち、さらに艶やかな髪を育てる成分を含んでいる育毛剤を使うとよいでしょう。
髪のボリュームが減ってきた、細い髪の毛が増えてきている気がすると感じる場合には、頭皮トラブル対策しながらも、頭皮の血行をよくして、栄養をしっかりと毛母細胞に届かせる成分を含んでいる育毛剤の使用がお勧めです。
すでに薄毛が進行してしまっている場合には、発毛成分「ミノキシジル」の含まれている発毛剤を使用するのもよいですし、副作用が緩やかで頭皮環境を改善する成分が含まれている育毛剤を使用するのもよいでしょう。
状態と状況によって、あなたにピッタリの育毛剤・発毛剤を選んで、薄毛対策をしてくださいね。