女性の抜け毛を予防するには?抜け毛の原因や日常で行える7つの予防策を紹介
公開日2022.03.25
更新日2023.05.16
加齢による影響や産後のタイミングなどで「抜け毛が増えた」と感じる方は非常に多くいらっしゃいます。この記事ではいつまでも綺麗な髪の毛を保つための抜け毛の原因や、日常で行える予防策について詳しく解説しています。抜け毛対策の参考にしてください。
目次
- 女性の抜け毛、気になり始める年齢は?
- 正常な抜け毛はどれくらい?
- 加齢による抜け毛
- ホルモンバランスが乱れによる抜け毛
- 間違ったヘアケアによる抜け毛
- アレルギー症状による抜け毛
- 頭皮への負担による抜け毛
- 【女性におすすめ】抜け毛予防対策
- 生活習慣を整える
- 栄養バランスの良い食事を心掛ける
- 抜け毛予防を行う上でできれば避けたい添加物
- 睡眠をしっかり取る
- 頭皮の血行を促す
- 正しい方法でシャンプーを行う
- 育毛剤を使用したケアを行う
- まとめ
女性の抜け毛、気になり始める年齢は?
個人差はありますが、30代中盤~後半にかけて「髪の毛が少なくなった」、「抜け毛が増えた」と感じる方が多いようです。
また、40歳頃から髪のボリューム感がなくなってペタンとしはじめ、分け目が気になる人が増える傾向にあります。
正常な抜け毛はどれくらい?
日常生活の中でシャンプーやブラッシングをしていると髪の毛は抜けて行きますが、1日平均、80〜100本は自然に抜けると言われています。
髪には寿命があり、古くなった毛は抜け落ちますが、やがて新しい毛が生えてくる“サイクル”があり、これをヘアサイクルといいます。
「成長期」「退行期」「休止期」の3つのステージに分かれています。
このヘアサイクルが乱れてしまうと、抜け毛や薄毛の原因となります。
ヘアサイクルが乱れる原因はいくつかあり、加齢や出産によるホルモンバランスの乱れ、間違ったケアの仕方、生活習慣(睡眠不足や運動不足、喫煙や過度の飲酒など)、季節要因など様々です。
加齢による抜け毛
加齢によって髪を作り出す毛母細胞や毛乳頭細胞の活性も低下していきます。発毛する力が弱くなってしまうため、抜け毛が増えます。
女性の抜け毛の特徴として、全体的にうっすらと髪が薄くなるという特徴があります。その症状を「びまん性脱毛症」と言います。
びまん性脱毛症についてはこちらの記事をご確認ください。
ホルモンバランスが乱れによる抜け毛
成長期や第二次成長期に性ホルモンの分泌量が変わるのは男性も同じですが、女性の体は年齢や生活によって、ホルモンのバランスが大きく変化します。
また、女性は出産前後や更年期にもホルモンバランスは変化します。
ホルモンバランスは日常生活でも影響を受けやすいものです。男性に比べて女性は、体調やメンタルの変化などからホルモンバランスが乱れやすいという特性があり、過度にストレスを溜め込んだり、不規則で不健康な生活を送っている、急激なダイエットなどもホルモンバランスの乱れにつながります。
間違ったヘアケアによる抜け毛
ヘアケアの方法が間違っていると、頭皮に負担がかかって抜け毛が増える可能性があります。
皮脂の分泌が多い人があまり洗浄力のないシャンプーを使っていると、頭皮に皮脂が蓄積されて毛穴がつまり、そこから雑菌が発生して炎症を起こし、重症化して脱毛する場合があります。これを「脂漏性脱毛症」と言います。
逆に、シャンプーをしすぎて頭皮の保護に本来必要な皮脂まで洗い流してしまうと、頭皮が乾燥してフケが発生し、そこに雑菌が発生します。これも重症化すると、「粃糠(ひこう)性脱毛症」と呼ばれる症状を起こすことがあります。
他にも、髪が生乾きのまま就寝しても、その湿気から雑菌が繁殖するリスクもあります。シャンプーやリンスのすすぎ残しも、炎症や脱毛の原因になるでしょう。
アレルギー症状による抜け毛
体の健康状態が悪化すると免疫能力が低下し、アレルギー症状が出やすくなります。
頭皮も皮膚の一部なので、アレルギー原因物質にさらされると、アレルギー症状を起こすリスクが高まります。
アレルギー原因物質は、ハウスダストや花粉、食べ物などさまざまなものがあります。シャンプーやヘアカラーなどには化学物質が多く含まれ、中には刺激の強い製品もあります。これらによってアレルギー症状を起こす可能性もあります。
なるべくアレルギー原因物質に近づかないことが大前提ですが、肌の弱い人は刺激の少ない肌にやさしいシャンプーやヘアカラーを選ぶなど、ヘアケア用品の選び方にも配慮することをおすすめしています。
頭皮への負担による抜け毛
髪をきつめに結ぶような髪型をしていると、毛根に過度な力がかかり、ダメージが蓄積されて抜け毛の症状が引き起こされる可能性があります。これを「牽引性脱毛症」と言います。
頭皮の毛根に負担をかけない髪型にしたり、帰宅後は速やかに髪をほどいて、毛根を休ませるようにしましょう。
【女性におすすめ】抜け毛予防対策
明日から始めることのできる内容を中心に、女性におすすめの抜け毛予防対策をご紹介していきます。
生活習慣を整える
髪は毛母細胞が活発に細胞分裂を繰り返し、成長します。つまりは毛母細胞が健康でないと、健康な髪は生まれません。不健康な生活を改め、健康的な生活を送ることは、抜け毛予防にとても重要です。
また、適度な運動の継続も生活習慣には重要でしょう。
生活習慣が整い、体が健康になると心身のストレスが軽減されます。身体機能の活性化はアンチエイジングにもつながり、加齢による発毛機能の低下やホルモンバランスの乱れにも、良い影響を及ぼしてくれることが期待できます。
栄養バランスの良い食事を心掛ける
髪を作るのは、食事から摂取する栄養です。栄養は、髪の健やかな発毛や育毛に欠かせません。
髪の主成分は、「ケラチン」と呼ばれる18種類のアミノ酸からなるたんぱく質です。
たんぱく質といえば肉、魚、卵、大豆、乳製品に多く含まれますが、髪のためにおすすめなのは大豆です。大豆には、イソフラボンや抗酸化作用のあるサポニンなどが含まれています。
肉は脂肪の摂り過ぎが心配されるため、髪のためには食べ過ぎに注意が必要です。髪の栄養として必要なカルシウムが含まれる魚や乳製品もバランスよく摂ることが大切です。
女性の抜け毛の対策としては、ケラチンを生成するためのタンパク質やミネラル、ビタミンなどの栄養を、食事で意識的に摂取するようにしましょう。
髪の生まれ変わりや土壌作りには、ミネラルとビタミンが必要不可欠です。髪の主成分ケラチンを合成するには亜鉛というミネラルが大事な働きをしてくれます。さらに髪を生み出す頭皮環境を健康に保つにはカルシウムやビタミン類(A、C、E、B群)などが必要です。
抜け毛予防を行う上でできれば避けたい添加物
多くの加工食品に入っている「リン酸塩」をご存知でしょうか。
原材料表示には「リン酸Na」「ピロリン酸ナトリウム」「ポリリン酸ナトリウム」などと表示されており、保水力が強く食感を柔らかくふわふわに保つためや変色防止など鮮度保持のために使用されることが多い添加物です。
「pH調整剤」「乳化剤」「アミノ酸等」という表示にもリン酸塩が入っている場合があります。多くの加工食品に入っているため危険な添加物ではないのですが、ミネラルを排出する作用もあるので摂り過ぎには注意が必要です。
避けるのが難しい場合は、ミネラルを意識してたくさん摂るようにしましょう。
身近な食品ではハム、ソーセージ、肉製品、水産ねり製品、めん類、乳製品、飲料、漬物、みそ、佃煮などに使用されています。
睡眠をしっかり取る
睡眠が不足すると心身の疲労が蓄積され、抜け毛の原因にもつながります。
睡眠には「ノンレム睡眠」と「レム睡眠」があり、入眠すると90分おきに交互にやってきます。心身が休む深い眠りはノンレム睡眠の方で、このとき成長ホルモンが分泌され、髪の成長も促進されます。抜け毛の予防にも効果が期待できます。
良質な睡眠を取るために、適温の湯船にゆっくり浸かると体温が上がり、眠りに入りやすくなります。
また、スマホのブルーライトは脳を活性化させる作用があるため、睡眠の1時間前はスマホを見ない、なども有効です。
頭皮の血行を促す
健やかな髪を保つためには、健やかな頭皮を保つことが重要です。
心がけたいのが、頭皮の血行促進です。カラダはつながっていますので、ストレスの蓄積は自律神経や頭皮の血流にも影響します。ストレスや睡眠不足は、なるべく蓄積しないようにしましょう。
頭皮をマッサージすることで頭皮の血行促進をすることができます。
正しい方法でシャンプーを行う
頭皮環境を健康に保つためにもシャンプーの方法は重要です。シャンプーの際、強く頭皮を擦ると頭皮が傷つき頭皮ダメージが蓄積されてしまうので、頭皮を傷つけないようにしましょう。
また、すすぎ残しがあると頭皮に汚れが溜まってしまうため、シャワーの強さを調節し、しっかりと洗い流すよう意識しましょう。
髪の毛より頭皮を洗うよう意識するのがポイントです。
育毛剤を使用したケアを行う
より積極的な薄毛対策をしたい場合には、医薬品の育毛剤の使用を検討してみましょう。
薄毛の原因の一つとして、「頭皮の血流低下」があります。薄毛の薬物治療では「頭皮の血行を促進すると、毛を作る細胞の活性が高まる」と考えられており、”血管拡張作用のある外用薬”が育毛剤として使用されます。
まとめ
女性の抜け毛や薄毛の理由や原因はさまざまです。
そのため、日頃から先に上げた対策を行い、健康な髪と頭皮を守っていく意識がとても大切です。
皆さんもぜひ、取り入れることのできる対策から始めてみてくださいね。
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