更年期の女性の頭皮はかゆみが出やすい?かゆみの原因と対策を詳しく解説

更年期の女性の頭皮はかゆみが出やすい?かゆみの原因と対策を詳しく解説

更年期には、頭皮が乾燥してかゆみが生じることがあります。しかし場合によっては、病気による可能性もあります。この記事では、更年期の女性で頭皮のかゆみが気になる人に向け、更年期に現れる皮膚症状や更年期に頭皮のかゆみが出る理由、頭皮のかゆみに関連する病気などを解説していきます。その他のかゆみの原因や予防・対処法も解説しているので、ぜひ役立ててみてください。

目次

更年期に現れる頭皮のかゆみ・皮膚症状とは
更年期女性の頭皮にかゆみが出る原因
エストロゲンが減少する
皮脂・汗の量が減る
頭皮のかゆみは病気が関係している場合もある
脂漏性(しろうせい)皮膚炎
皮脂欠乏性皮膚炎
アトピー性皮膚炎
接触性皮膚炎
乾癬(かんせん)
頭部粃糠疹(とうぶひこうしん)=フケ症
頭部白癬(しらくも)
アタマジラミ症
頭皮のかゆみを引き起こすその他の原因
ストレスを溜めこんでいる
髪・頭皮に汚れが残っている
洗いすぎている/刺激が強いシャンプーを使っている
紫外線を浴びすぎている
更年期女性の頭皮のかゆみへの予防と対処法
生活習慣を見直す
スキンケア
紫外線対策をする
自分の頭皮に合ったシャンプーを選ぶ
正しい方法でシャンプーをする
頭皮マッサージをする
ストレスを溜めこまないようにする
皮膚科・クリニックを受診する
頭皮のかゆみが悪化すると抜け毛につながる?
まとめ
閉じる

更年期に現れる頭皮のかゆみ・皮膚症状とは

更年期には、頭皮のかゆみが出る場合があります。
その他にも更年期に多い症状としては、

・肌が乾燥し、皮膚が敏感になる
・今まで使っていた化粧品や衣類でもチクチクしたり、かゆくなったりする
・急にかぶれたり、突然湿疹ができることも
・シワやたるみが増える

などが挙げられます。

更年期女性の頭皮にかゆみが出る原因

ではなぜ女性の更年期になるとかゆみが出てくるのでしょうか?
ここからは更年期に女性の頭皮にかゆみが出る原因について解説していきます。

エストロゲンが減少する

これらの更年期による皮膚症状は、女性ホルモンであるエストロゲンの減少が関係しています。エストロゲンは、皮膚のターンオーバーを促進したり、皮膚の水分保持に関わるセラミドやコラーゲン、ヒアルロン酸の合成を促したりしています。

そんな皮膚にとって重要な働きをしてくれているエストロゲンが、更年期に入って急激に減少すると、皮膚の水分保持機能が低下します。その結果皮膚が乾燥し、かゆみや湿疹などを引き起こします。

皮脂・汗の量が減る

年齢を重ねるとともに皮脂量、汗の量が減少します。皮脂は毛穴から出て角層の表面に広がり、水分の蒸散を防いで、皮膚のうるおいを守る役割をします。年齢とともに皮脂や汗が減ることで頭皮が乾燥しやすくなり、かゆみが出ることがあります。

頭皮のかゆみは病気が関係している場合もある

更年期にはかゆみが起こりやすくなりますが、実はかゆみの原因はそれだけではありません。場合によっては、頭皮のかゆみが病気に関係しているケースもあります。

脂漏性(しろうせい)皮膚炎

脂漏性脱毛症とは皮脂の分泌が盛んな部位に発症し、ニキビ、炎症、湿疹を引き起こす病気です。脂漏性脱毛症はマラセチア菌の異常繁殖がおもな原因です。

マラセチア菌はヒトの皮膚表面に存在する常在菌のひとつで、皮脂バランスが安定した肌ではとくに害はありません。それが、皮脂や汗が多量に分泌されることによりマラセチア菌が増殖し、炎症やフケを引き起こします。

脂漏性脱毛症では黄色っぽいベタベタしたフケが出てくることがあり、このフケにより毛穴が詰まって頭皮環境が悪化し、抜け毛へと繋がってしまいます。このフケや炎症が原因でかゆみが生じる場合があります。

皮脂欠乏性皮膚炎

皮脂欠乏性皮膚炎とは、湿度が下がる冬場、あるいは洗浄力の強いシャンプーでの洗髪を繰り返すことで頭皮が乾燥してしまい、バリア機能が低下することで炎症を起こします。この炎症がかゆみや赤みを生じさせます。

アトピー性皮膚炎

顔や身体にかゆみを伴う湿疹が現れて、良くなったり悪くなったりを慢性的に繰り返す病気です。皮膚の乾燥とバリア機能の低下により、さまざまな細菌や刺激物質、アレルゲンなどが原因で炎症を起こすと考えられています。

アトピー皮膚炎になると、ストレスや緊張を感じたとき、あるいはリラックスしたときなどに血流が良くなり、頭皮にかゆみが現れます。 そのかゆみから頭皮をかきむしってしまい、表皮が剥がれ落ちたり、かさぶたができたりして、より大きなフケが発生するようになります。

接触性皮膚炎

接触皮膚炎(かぶれ) 何らかの物質が皮膚に接触し、それが刺激やアレルギー反応となってかゆみを伴う湿疹が出ます。 頭皮の場合はシャンプーや整髪料など頭皮に直接接触した物質に対して、その反応としてかゆみや赤みなどが生じます。

乾癬(かんせん)

乾癬は慢性的に皮膚の炎症症状を伴う病気です。 皮膚症状の見た目や現れる場所は人によって様々ですが、頭皮や髪の生え際、ひじ、ひざなど比較的外からの刺激を受けやすいところに出やすいという傾向があります。

症状としては皮膚から少し盛り上がった赤い発疹の上に、銀白色のフケのようなものがくっついてポロポロとはがれ落ちます。この炎症がかゆみをもたらします。

頭部粃糠疹(とうぶひこうしん)=フケ症

頭部粃糠疹は別名フケ症とも呼ばれ、細かく白い米ぬか(粃糠)のような角質片が多量に頭皮から剥がれ落ちてくる病気です。

症状としては、軽度から重度までありますが、軽度の場合は髪の毛をくしでとかした際などにパラパラと肩のあたりに落ちてくる程度です。また痒みを伴うこともあり、痒いからと言って指先で頭皮を掻いて刺激すると、もっと多くのフケが落ちるようになってしまいます。

頭部白癬(しらくも)

頭部白癬(しらくも)は、頭皮の皮膚糸状菌感染症です。症状としては、若干のかゆみを伴うこともある乾燥したうろこ状の発疹、斑状の脱毛、またはその両方が生じます。

アタマジラミ症

アタマジラミは、人の頭髪にだけ寄生して、吸血をすることにより、頭皮のひどいかゆみや
湿疹などを生じさせる寄生虫症です。アタマジラミに感染している人の頭が、別の人の頭と接触したり、感染している人の身の回りの物(寝具・帽子・タオル・ブラシなど)を共用することなどで感染します。

アタマジラミ症は初期の段階では特に症状などはありませんが、3〜4週間経過して個体数が増加する頃に激しいかゆみに襲われるようになります。

頭皮のかゆみを引き起こすその他の原因

ここまでは頭皮のかゆみをもたらす病気について紹介してきました。しかし、私たちの身の回りに頭皮のかゆみを引き起こす原因は多くあります。ここからは病気以外の頭皮のかゆみの原因について解説していきます。

ストレスを溜めこんでいる

ストレスが溜まると、ホルモンバランスが崩れてターンオーバーのサイクルが乱れてしまいます。またストレスによって交感神経の働きが高まると、血管が収縮して血行が悪くなり、それが頭皮環境の乱れにも繋がってしまいます。

髪・頭皮に汚れが残っている

洗髪が十分にできず、髪や頭皮に汚れが残っていると皮脂が溜まります。するとそこに細菌が繁殖して、かゆみが生じてしまいます。

洗いすぎている/刺激が強いシャンプーを使っている

髪の洗いすぎや刺激が強いシャンプーを使用すると、余分な皮脂まで落としてしまいます。すると頭皮のバリア機能が低下して頭皮が乾燥しやすくなり、かゆみが現れやすくなります。洗浄力が強いシャンプーを使うことで、皮脂を取り過ぎることもあるのです。

紫外線を浴びすぎている

紫外線を浴びすぎることで頭皮も肌と同じように日焼けをします。すると炎症が起きてかゆみを引き起こすことがあります。さらに頭皮も乾燥しやすくなり、それによってかゆみが生じやすくなります。

更年期女性の頭皮のかゆみへの予防と対処法

ここからは、更年期による様々な頭皮トラブルへの予防と対処法を解説していきます。

生活習慣を見直す

まずは生活習慣を見直しましょう。髪の成長や頭皮環境を整えるためには、日頃の生活週間の影響が大きいとされています。タンパク質、ビタミン、ミネラルをしっかりと取れるバランスのよい食事を心がけ、睡眠をしっかりと摂るようにしましょう。

スキンケア

頭皮が乾燥することでかゆみが生じるため、スキンケアをして乾燥対策をすることも重要です。オイルや頭皮専用の化粧水や美容液などもあるので、お風呂上りなどに毎日ケアをするようにしましょう。

紫外線対策をする

紫外線も頭皮には大きなダメージになり、炎症やかゆみへと繋がります。頭皮用の日焼け止めスプレーを使ったり、帽子をかぶったりと、紫外線対策を徹底するようにしましょう。

自分の頭皮に合ったシャンプーを選ぶ

毎日髪を洗うシャンプーも、自分に合ったものを使うようにしましょう。脂性肌、乾燥肌など自分の頭皮のタイプや、そのときの状態に合ったシャンプーを使うとより効果的に頭皮ケアをすることができます。洗浄力の強いシャンプーは余分な皮脂まで洗い流してしまうため、頭皮に優しいアミノ酸系のシャンプーを使うようにしましょう。

正しい方法でシャンプーをする

ゴシゴシと強く洗ったり、爪を立てて洗ったりするなどの間違ったシャンプーのやり方をしてしまうと、頭皮のダメージになってしまいます。

正しいシャンプーの方法としては、

・髪を濡らす前にブラッシングを行う
・予洗いをして、シャンプーで洗う前に、髪の毛自体に着いている汚れをぬるま湯で洗い流す
・シャンプーを泡立ててから、しっかりともみこむように洗う

の流れで行うようにしましょう。

頭皮マッサージをする

頭皮のマッサージをすることで頭皮の血行が促進され、頭皮環境の改善に繋がることがあります。頭皮マッサージの方法としては、5本の指先で頭皮をつかむように置き、指先の位置を動かさずに頭皮を押した状態で、手で3回ほど円を描くようにして頭皮全体を揉みほぐしましょう。強くもんだりこすったりすると、頭皮にダメージを与えてしまうので、避けるようにしましょう。

ストレスを溜めこまないようにする

ストレスを溜めると、ホルモンバランスの乱れなどを引き起こします。そのため、ストレスを溜め込まないようにしましょう。適度な運動をしたい、自分の趣味の時間を作ったりするなど、ストレス解消法を見つけるようにしましょう。

皮膚科・クリニックを受診する

頭皮のかゆみが長く続いたり、炎症があったりする場合には、皮膚科やクリニックを受診して治療を行うようにしましょう。悪化する前に治療を受けることで、症状が緩和される可能性が高くなります。気になったら、早めに受診するようにしましょう。

頭皮のかゆみが悪化すると抜け毛につながる?

頭皮のかゆみがある状態のままでいると、抜け毛につながる場合もあります。頭をかいたりすることで炎症が悪化し、頭皮の炎症が抜け毛を引き起こします。そのため、頭皮のかゆみはそのままにせず、抜け毛に繋がる可能性も考えて早めにケアをしましょう。

まとめ

今回は更年期に現れる皮膚症状や更年期に頭皮のかゆみが出る理由、頭皮のかゆみに関連する病気などを解説してきました。かゆみは場合によっては抜け毛などにも繋がる可能性があるため、日々のヘアケアからしっかりと行うようにしましょう。

ヘアケアアイテムとしておすすめなのが、「マイナチュレ」です。マイナチュレは2020年通販部門敏感肌ヘアケア市場で、年間売上1位を獲得しました。無添加処方にこだわった商品で、敏感肌や乾燥肌の方でも安心してケアを続けられます。ヘアケアアイテムをお探しの方は、ぜひマイナチュレをお試しください。

マイナチュレ ヘアケア商品はこちら


前の記事へ

夏は抜け毛が多くなる?女性の抜け毛の原因と対策を解説

次の記事へ

頭皮の乾燥対策ケア|頭皮が乾燥する理由や乾燥を防ぐ7つ...