抜け毛や薄毛が気になる女性の正しいシャンプーの仕方と選び方
公開日2019.05.22
更新日2023.05.16
こんにちは。毛髪診断士®認定講師の瀧澤です。
最近、抜け毛や薄毛にお悩みの多くの女性から、「正しいシャンプーの方法がわからない」というお声をよく耳にします。
シャンプーが難しいというイメージは誰も持っていないと思いますが、「正しいシャンプーができています」と自信をもって言える女性の方は少ないのではないでしょうか。
シャンプーの真の目的は頭皮を清潔にしてあげることなのですが、頭皮もお肌と同じく、スキンケアの基本は「洗浄すること」です。
つまり頭皮についた汚れをしっかりと落とし、清潔なお肌へとリセットすること。
抜け毛や薄毛に悩んでいる方であれば、シャンプーを正しく行ってこそ、育毛剤や化粧品でのスキンケアの効果を最大限に発揮できるのです。
目次
- シャンプーと女性の抜け毛の関係とは
- 頭皮の皮脂が固くなる
- 自分に合った正しいシャンプーの選び方
- 石油系シャンプー
- 石鹸系シャンプー
- アミノ酸系シャンプー
- シャンプー前のブラッシングは抜け毛予防に効果的
- 髪に付着したホコリや汚れを取り除く
- 頭皮を刺激し血行促進
- 皮脂を浮き上がらせる
- 正しいシャンプーの仕方で抜け毛を予防
- シャンプーの手順
- 濡れた髪は傷みやすい!シャンプー後には正しいケアを
- タオルドライ
- ドライヤーでしっかり乾かす
- 意外と知らないシャンプーのQ&A
- 編集後記
シャンプーと女性の抜け毛の関係とは
シャンプーの正しい使い方はメイクやダイエットとは違い、なかなか雑誌でも取り上げられないので自己流のシャンプー方法で洗髪をするという女性が多くいらっしゃいます。
特に女性は30代後半から女性ホルモンの量が減少し、頭皮や髪に潤いがなくなって、髪の毛の変化に悩む方が急増。もちろん抜け毛もそのうちの1つです。
特に抜け毛シーズンといわれる秋には、ほかの季節と違って一気に抜け毛が増えたように感じ、薄毛になってしまうのではないかと心配になります。
秋に限らなくても抜け毛が増える要因の1つに、下記のようなものがあります。
頭皮の皮脂が固くなる
頭皮は身体の部位のなかでも汗腺が多く、暑いと感じた時にはすでに汗をかいていると言われています。汗は皮脂に吸収され、時間がたつと水分だけが蒸発してしまい、皮脂には塩分が残ります。塩分は固まりやすい性質を持っているので、皮脂も固くなりやすい。頭皮の皮脂が分泌されたり固まったりを繰り返すと、目には見えませんが大きな塊となって黒ずみや皮脂詰まりというものを起こしてしまいます。
これは抜け毛の要因の1つにすぎませんが、正しくシャンプーをすることでこれを解消することができます。
抜け毛は一時的なもので自然と治ると思われる方もいますが、そのままヘアケアを怠ると抜け毛がひどくなり、薄毛へと進行する可能性もあります。
抜け毛が増えたと感じた時には、一緒にシャンプーの仕方も見直すことが大切になるのです。同時にお使いのリンスやコンディショナーも見直してあげるとさらに効果が期待できます。リンスやコンディショナーというのは、その役割が分かりにくいのでこちらの記事にまとめました。
自分に合った正しいシャンプーの選び方
お風呂の時間になると、頭を洗うために何気なく使っているシャンプー。そのシャンプーですが、大きく分けると次の3つに分類することができます。
石油系シャンプー
一般的にドラッグストアなどで販売されている市販のシャンプーは、ほとんどがこれに該当します。
安価で泡立ちがよいため広く普及していますが、洗浄力が強く頭皮への刺激が強いことが特徴。
頭皮に必要な皮脂を落としすぎる危険性があり、頭皮の乾燥を招きやすい。
石鹸系シャンプー
一般的に天然成分を原料とした界面活性剤と呼ばれるものを使用しています。
安価なうえに環境にはやさしいというイメージが強いため、多くの方に人気があります。
ただ石鹸系シャンプーはアルカリ性で洗浄力が強いため、頭皮に刺激が強い。また髪の毛もごわつきやすく、きしみやすいというデメリットも併せ持つ。
アミノ酸系シャンプー
上記2つのシャンプーに比べると高価なことが多いが、頭皮や髪の毛にとっては刺激が少ない弱酸性でできています。
適度な洗浄力を持っているため、頭皮も清潔に保つことができ、洗い上がりもよいことが特徴。
抜け毛や薄毛予防・ヘアケアに適していることから、お悩みを抱えた女性から多くの支持を得ているシャンプー。
まずは自分がいつも使っているシャンプーを見直してみることが大切です。
抜け毛や薄毛に悩む女性であれば、おすすめできるのはもちろん「アミノ酸系シャンプー」になります。
洗浄力が強すぎる石油系シャンプーや石鹸系シャンプーは、頭皮の皮脂を必要以上に落としてしまいます。
そのため保護されなくなった頭皮は、バリアを張ろうとして過剰に皮脂を分泌するようになります。
過剰分泌された皮脂は、頭皮の毛穴をふさぐ恐れがあり、そこから健康な髪の毛が生えてこなくなったり、皮脂が酸化して雑菌と混ざり合うことで悪臭を放つこともあります。
もちろん個人差もあるのですが、「髪の毛がごわついている」「頭皮のにおいが気になる」といった場合には、抜け毛・薄毛予防を兼ねて毎日使うシャンプーはアミノ酸系シャンプーを選ぶことをおすすめいたします。
シャンプー前のブラッシングは抜け毛予防に効果的
ブラッシングの目的はヘアスタイルを整えることだけではありません。シャンプー前にブラッシングをすることによって、次のような効果が期待できます。
髪に付着したホコリや汚れを取り除く
1日の終わりにお風呂に入ってシャンプーをすることが多いと思いますが、髪の毛には目には見えないホコリや汚れが付着しています。ホコリなどは頭皮の毛穴にも詰まりやすく、シャンプー前にブラッシングをすることで取り除きます。ある程度きれいになった髪の毛は、シャンプーの泡立ちも格段に良くなり、少量で済むので節約することもできます。
頭皮を刺激し血行促進
ブラッシングは髪の毛のためだけではありません。頭皮にも心地よい刺激を与えることができるため、頭皮の血行促進にも役に立ちます。まずは毛先から梳かしていき、徐々に髪の根元をブラッシングするようにすれば、ブラッシングでの抜け毛が増えるということもありません。
皮脂を浮き上がらせる
シャンプー前にブラッシングをすることによって、古い皮脂を浮き上がらせ、毛穴の詰まりを予防する効果があります。シャンプーで落とすはずだった皮脂をあらかじめ浮き上がらせておくことで、シャンプーの時に必要以上にゴシゴシと力を入れて洗う必要もなくなります。
ブラッシングにも抜け毛予防に役立ついろんなメリットがあります。意外と正しいブラッシング方法を知らないという女性の方も多いので、この機会に覚えてしまいましょう。
正しいシャンプーの仕方で抜け毛を予防
髪の毛だけを重点的に洗い、頭皮をないがしろにしてしまう女性もいますが、頭皮をしっかり清潔に保つことを意識しましょう。
なぜなら、髪の毛の汚れを取ることはブラッシングである程度できても、毛根付近の頭皮にこびりついた皮脂を取るほうが難しいからです。
正しいシャンプーとは「頭皮を清潔にしてあげること」なのです。
シャンプーの手順
1、予洗いをおこなう
シャンプーをする前にまず髪の毛を洗います。
日常生活で付着した程度の髪の毛の汚れは、ブラッシングと予洗いでほとんど落とすことができます。
ある程度の汚れを落としておくことで、シャンプー剤がよく泡立つようになり、頭皮への負担を軽くすることができます。
予洗いをする時間は1分程度を目安にします。
髪の毛の生え際から頭頂部へと向かって、指の腹で軽く揉みこむように洗っていきます。
「頭皮を強くこすりすぎない」「爪を立てない」ようにすることがポイント。
お湯の温度は、熱すぎると頭皮が乾燥しやすくなり、冷たすぎると頭皮の血行が悪くなりやすいので、38℃前後がおすすめです。
2、シャンプーをおこなう
予洗いで髪の毛の汚れをある程度落としきったら、今度は頭皮から分泌された皮脂や汗などの汚れを落とします。
シャンプーは必ず手のひらに一度出し、十分に泡立ててから頭皮につけるようにします。
シャンプー剤を直接頭皮につけると、頭皮との摩擦が強すぎたり、頭全体を洗うことができなかったりします。
また洗い残して毛穴を詰まらせる原因にもなりやすいです。
頭皮をしっかり洗った後は、シャンプーの泡で髪の毛を梳かすように優しく洗いましょう。
シャンプーをしている最中は、洗いながら頭皮マッサージが一緒にできるのでオススメです。
頭皮マッサージの正しい方法もご紹介していますので、毎日のシャンプーの時間に取り入れてみましょう。
3、すすぎ
多くの女性がシャンプーの香りを残したいからと言って、すすぎの時間が短くなりがちです。
すすぎが不十分だとシャンプー剤の洗い残しが毛穴に詰まったり、頭皮への刺激となって薄毛の原因になります。
時にはシャンプー剤が酸化してしまい、頭皮からいやなにおいが発生する原因になります。
すすぎは、少なくてもシャンプーの2倍の時間をかけるようにします。
例えば1分シャンプーをしたら2分はすすぎをするという感じです。
すすぎをしっかりすることは、洗顔でお顔についた泡をしっかり落とすことと同じ考え方です。
特に毛根付近はすすぎが不十分になりがちなので注意しましょう。
ポイントは美容師さんがやってくれるように、手のひらにお湯をためるようにしてすすぐことです。シャンプー剤も落としやすくなります。
濡れた髪は傷みやすい!シャンプー後には正しいケアを
お風呂上りは体も温まっており、ぼーっとしてしまいがち。
ただシャンプーをした後の髪の毛は濡れており、キューティクルが開いた状態です。
早めに乾かしてあげないとダメージの元になります。
お風呂上りはなるべく早く髪の毛を乾かしてあげましょう。
タオルドライ
女性でもよくゴシゴシと髪や頭皮をこすりながら水分をふき取る方がいます。濡れた髪の毛はキューティクルが開いており、少しの摩擦でも傷んでしまうので、頭皮を優しく包むように水分をふき取ってあげます。
ドライヤーでしっかり乾かす
タオルドライをした後は、ドライヤーを使って髪の毛を乾かします。
ポイントは温風で80%くらいまで乾かしたら、残りの20%は冷風をあて乾かしてあげること。
こうすることで、開いていたキューティクルを閉じることができます。
よくドライヤーと一緒にブラッシングをする女性がいますが、これは髪の毛のダメージになりやすいので、髪の毛が乾ききってからにしましょう。
ドライヤーの使い方はヘアケアをするうえでとても大切なもの。
正しく使わないと逆に髪の毛を痛めてしまう可能性もあります。
正しい使い方を詳しくまとめていますので、ぜひご覧ください。
意外と知らないシャンプーのQ&A
毎日なんとなくシャンプーをしていたけど、これって本当は正しいやり方なのか。
そういうちょっとした疑問に答えていきます。
Q、ブラッシングをしながらシャンプーをしても大丈夫?
A、NGです。
髪の毛が濡れている状態は、髪の毛がとても傷みやすくなっています。
ただ髪の毛がもつれている状態で無理にシャンプーをすることもよくありません。
その場合はシャンプーをする前にブラッシングを髪の毛先のから行います。
そうすることで、髪の毛のもつれも解消でき、泡立ちも格段に良くなります。
Q、シャンプー剤はたっぷり使うほうがいい?
A、NGです。
たくさんシャンプー剤を使えば汚れがきれいに落ちるというわけではありません。
むしろすすぎ残しの原因になり、抜け毛を招く原因になるケースもあります。
目安はショートヘアの女性であれば1~2プッシュ程度、ロングヘアでも2~3プッシュで十分です。
Q、シャンプーは朝晩の2回したほうがいい?
A、NGです。
頭皮を清潔にするという観点から、問題ないように思われますが、シャンプーを必要以上にすると、頭皮の保護をしてくれる必要な皮脂まで落としてしまいます。
乾燥やかゆみなどの頭皮トラブルのもとになりますので、1日1回のシャンプーがおすすめです。
編集後記
最後までお読みいただきありがとうございました。
女性にとって髪の毛は特別で大切なもの。
年齢をどれだけ重ねても美しい髪の女性であるために、正しいシャンプー方法でヘアケアしていきたいですね。
抜け毛などに悩んでいる女性であれば、女性育毛剤もシャンプー後に一緒に取り入れるのも手です。
抜け毛が増えたと悩み始めたら、さっそく今日から毎日のシャンプーの仕方を変えていきましょう。
マイナチュレでご紹介しているシャンプーは、今回オススメさせていただいた「アミノ酸系シャンプー」に該当し、同時に育毛ケアに最適な成分がたっぷりと配合されています。
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乾燥や頭皮の炎症を抑えながらご使用いただけるので、お肌の弱い方でも安心です。