女性も薄毛になる?兆候や原因、予防方法などについて詳しく解説!
公開日2021.09.06
更新日2023.05.11
近年、薄毛が気になるなどの悩みを抱える女性が増えています。
いつまでも健康的な髪をキープしたいと思う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、薄毛の予兆や原因について解説します。
髪の毛の構造や予防方法も紹介いたしますので、ぜひ参考にしてください。
目次
- 女性の薄毛は「びまん性脱毛症」が多い
- 抜け毛や薄毛の原因は男女で異なる
- 薄毛になる原因とは
- ホルモンバランスの変化
- 食生活の乱れ
- 血流の悪化
- 内科系の病気
- 薬剤投与
- 髪の健康には頭皮と髪の構造を知ることが大切
- 髪のサイクルは4~6年
- 成長期
- 退行期
- 休止期
- 薄毛のサインとは
- 髪が細くハリやコシがない
- 髪のボリュームが減る
- ブラッシングやシャンプー時の抜け毛が多い
- 抜け毛に長い毛と短い毛がある
- 地肌が目立つ
- 地肌が赤い、硬い
- 頭皮がべたつく、フケが出る
- 薄毛の予防する方法
- ヘアスタイルに気を付ける
- 洗髪前にはブラッシングをする
- 髪に優しいシャンプーを選ぶ
- タオルドライは優しく行う
- 頭皮に優しい機能があるドライヤーを選ぶ
- 育毛剤を使う
- まとめ
女性の薄毛は「びまん性脱毛症」が多い
女性が悩まれる薄毛は、「びまん性脱毛症」であることが多いといわれています。
全体的に髪の毛が抜けるか細くなる症状が見られます。
広範囲で髪が弱々しくなった場合や抜け毛が増えるため、髪のボリュームが失われる傾向にあります。
40~50歳代での発症が多く、まばらに抜け毛が増え徐々に薄毛が進行するため症状の進行に気づきにくいため、対策が遅くなることがあります。
抜け毛や薄毛の原因は男女で異なる
男性と女性では、抜け毛や薄毛の原因や進行のしかたが異なります。
男性の薄毛や抜け毛は「AGA(男性型脱毛症)」が多く、額の生え際や頭頂部から薄くなり、最終的に発毛しなくなります。
男性ホルモンの増加が原因であるとされています。
女性の多くが「加齢」による、エストロゲンの減少が原因になっていることが多いといわれています。
薄毛になる原因とは
薄毛になる原因について、以下で詳しく解説します。
ホルモンバランスの変化
出産後や更年期障害等、食生活の乱れによりホルモンバランスが崩れやすいといわれています。
エストロゲン(女性ホルモン)は、女性らしい体のほか、骨や毛髪の成長に関わる役割を担っています。
ホルモンバランスが乱れエストロゲンが減少すると、毛穴から出る髪の本数が減ったり、髪が細くなるなど、薄毛や抜け毛の現象に結びつくのです。
食生活の乱れ
食生活の乱れも、薄毛の原因となります。
たとえば、油分の多い食事は皮脂の過剰分泌を招きます。
その結果、皮脂が毛穴に詰まり、抜け毛につながることがあります。
薄毛になることを防止するためにも、できるだけ油分の多い食事は避けるようにするか、適度に食べるようにしましょう。
また、糖分の多い食事は血流悪化、アルコールの過剰摂取は髪の毛の栄養不足になりやすくります。
髪の健康を保つためには、栄養バランスのよい食事を3食しっかりと食べることが大切です。
血流の悪化
頭皮には数多くの毛細血管が張り巡らされ、頭皮や髪に栄養を運びます。
血流が悪くなると頭皮に十分な栄養が行き渡らなくなり、髪の成長が妨げられてしまいます。
ストレスや睡眠不足、栄養不足により、毛細血管が収縮したり、栄養不足にて血流が悪化しやすいといわれています。
髪を洗う前の頭皮マッサージなどによって、血流を良くする習慣をつけましょう。
内科系の病気
鉄欠乏性貧血、甲状腺機能異常症、膠原病、亜鉛欠乏症などの内科系の病気により、本来数年続く成長期が、何らかの原因により急に休止期になるために、2~3ヵ月後に頭部全体の脱毛が生じることがあります。
薄毛が進行してきた時は、抜け毛や薄毛といった髪の毛の症状以外に、体調の変化や他に思い当たる症状がないかをチェックすることも必要です。
薬剤投与
病気の治療のために薬を服用することで副作用により、薄毛になることもあります。
細胞の分裂を抑制するという抗がん剤の影響を受け、毛母細胞が死滅してしまい髪が抜けることがあります。
薬剤投与後2~3ヵ月後から生じ、薬剤中止により自然に回復する特徴があります。
髪の健康には頭皮と髪の構造を知ることが大切
薄毛の原因を理解するためには、毛髪の構造を知ることも大切となります。
毛髪の構造は、皮膚から出ている毛幹と、皮膚の中の毛根に分けられます。
毛根の深部には、髪の成長に大きな役割を果たす毛乳頭と毛母細胞があります。
毛乳頭に毛細血管から血液中栄養を届け、毛母細胞へ供給することで、毛母細胞は細胞分裂し、髪を成長させます。
毛髪は1年間に10cm以上、長いものは6年以上伸び続けます。なお、毛根は胎児のときにつくられ、毛根の数は一生変わりません。
髪のサイクルは4~6年
髪が生えかわる周期をヘアサイクルといいます。
正常なヘアサイクルでは、髪の毛髪後4~6年でぐんぐん成長し(成長期)、その後成長が止まり(退行期)、新しい髪に押し出され始めて(休止期)やがて抜け落ちます。
育毛ケアで一番大切なのは、頭皮環境を整えるとともにこのヘアサイクルを正常に戻すことなのです。
成長期
毛母細胞が活発に分裂し、新しい髪の毛が成長する期間です。
休止期になくなった母毛細胞が細胞分裂を繰り返し髪となり、表皮へと伸びていきます。
そして、頭皮から出ている毛幹部が太く、そして毛髪も長くなっていきます。この段階より、毛包も深く大きく成長していきます。
髪全体のおよそ85~90%を占めていて、ヘアサイクルの中で最も長い期間(3年~5年)となります。
退行期
毛母細胞の活動が弱まり、成長が止まる期間(約2~3週間)です。
毛乳頭が毛母細胞と離れて下へ移動し、毛母細胞は上へ移動します。
色素細胞がメラニンの合成を止め、内部の細胞がやせて細くなります。
分裂を繰り返していた母毛細胞の増殖のスピードが急速に落ちていき、毛包も小さくなっていきます。髪全体のおよそ1%を占めています。
休止期
髪が成長を完全に止めてしまう時期(約2~3ヵ月)です。
毛乳頭は下のほうで縮小し、毛球部分は上へ移動したまま数ヵ月とどまります。
髪の毛が抜けて、新しい髪が表皮に出る準備をしており、古い髪はいつ抜けてもおかしくありません。
ブラッシングやシャンプーで簡単に抜けてしまう髪は、この時期のものです。この時期の毛乳頭は毛根部分から離れ、新しい髪の成長の準備をしています。
休止期が長いと新しい髪がはえてこないことがあります。
毛包は、小さくなったまま成長しません。髪全体のおよそ15%を占めています。
薄毛のサインとは
薄毛のサインに気づくため、定期的に頭皮や髪に触れ、状態を知ることが大切です。簡単なチェック方法をお伝えいたします。
髪が細くハリやコシがない
以前に比べると、全体の髪の毛が細く弱々しくなっていることがあります。
毛母細胞の活動が弱まり、一つの毛穴から出る毛髪の本数が減ったり、髪がやせる、髪の色が薄くなる、ハリコシがないなど髪に変化を感じます。
髪のボリュームが減る
ヘアスタイルを変えていないのに、全体的にボリュームダウンしていると感じることや、髪を触ると頭皮に触れるなど、全体的に髪のボリュームが減っていることも薄毛のサインのひとつとなります。
ブラッシングやシャンプー時の抜け毛が多い
少し触っただけで髪の毛が抜けたり、髪をとかしたりシャンプー後に抜け毛が多くなったと感じると薄毛が進んでいる可能性が高いです。
その中でも、根元が細く、根元に全く膨らみがない抜け毛は要注意です。
抜け毛に長い毛と短い毛がある
抜け毛の中に、短い毛が混じっている場合は要注意です。
髪の成長途中には、短く細い髪の毛は、本来抜け落ちません。
短い毛は、太く長い髪へと成長をしていく段階ですので抜けてしまうのは成長が止まっているサインになります。
ヘアサイクルが乱れている可能性が高く、髪が正常に成長しなくなってしまっていることが原因と考えられます。
地肌が目立つ
ヘアスタイルによっては、分け目やつむじが目立つことがありますが、頭皮が透けて見えてしまう状態になると薄毛が進行している可能性があります。
抜け毛や髪がやせたことにより、地肌も目立っている状態になっているからです。
地肌が赤い、硬い
頭皮が赤くなっている場合は、薄毛の原因となる炎症を起こしているまたは、血行が悪くなりうっ血している可能性があります。
髪が育つには栄養と酸素が必要であり、栄養を運ぶのは血流です。
血行が悪くなると頭皮が固くなり、栄養も運べなくなるため抜け毛の原因のひとつとなります。
また、肌に合わないシャンプーの使用や紫外線による皮膚炎が原因の場合もあります。
頭皮がべたつく、フケが出る
べたついた頭皮は毛穴を詰まらせ、正常なヘアサイクルを妨げる原因になります。
フケは頭皮の角質がはがれたもので、頭皮トラブルのサインです。
毛髪に影響をしやすいといわれています。
薄毛の予防する方法
薄毛を予防するためには、どのようなことを気を付けると良いのか解説していきます。
ヘアスタイルに気を付ける
頭皮環境を改善していくことができれば、どのような髪型でも良いです。
極端に長い髪は、毛根に負担がかかりやすくなります。
薄毛予防の観点でケアのしやすさや、毛根への負担を考えるとボブ以下のショートヘアがおすすめになります。
ボリュームも出しやすく薄毛も目立ちにくくなります。
なお、ヘアセットをする際は、髪をきつく結ぶヘアスタイルは毛根に負担がかかって炎症が起きやすくなるので気を付けましょう。
洗髪前にはブラッシングをする
洗髪前に、ブラッシングをすることで頭皮に付着した汚れやほこりを落とすことができます。
ブラッシングにより髪の絡まりがほどけ頭皮への負担の軽減やシャンプー中の抜け毛を防げます。
また、ブラッシングにより、頭皮が刺激され頭皮の血行がよくなり、気になる薄毛の予防や改善にもつながります。
髪に優しいシャンプーを選ぶ
頭皮に合わない刺激の強いシャンプーは、トラブルの原因になることがあります。
自分の肌質に合うものを選ぶことや、頭皮や毛髪に優しいアミノ酸系シャンプーを使うのもおすすめです。
シャンプーの洗い残しがあるとトラブルにつながるため、しっかりすすぐことが大切です。
タオルドライは優しく行う
濡れたままの髪に覆われた頭皮は、湿度の高い状態になります。
そのまま放置すると雑菌が繁殖し薄毛や抜け毛の原因になります。
濡れた髪を放置せず、お風呂上りにタオルドライを丁寧に優しく行いましょう。
抜けた髪の毛は摩擦による刺激が弱いため、強い力でこすると切れ毛や抜け毛の原因になります。
優しくポンポンと押さえるようにして頭皮の水分を吸収し、タオルで毛先を包み込み、摩擦が起こらないように気をつけながら、軽く叩くようにしてタオルに水分を吸収させることを意識しましょう。
頭皮に優しい機能があるドライヤーを選ぶ
低い温度で乾かせる、水分保持能力が高いなどの機能のあるドライヤーがおすすめです。
高い温度で乾かしてしまうと頭皮が火傷する可能性もあり逆効果になってしまいます。
そのため、温度調節や風量の調節ができないドライヤーは、薄毛を促進させる可能性もあるため避けましょう。
ドライヤーを見直すことも予防につながるので、今使っているドライヤーを確認してみてくださいね。
育毛剤を使う
育毛剤は、頭皮環境を整えて、髪にハリやコシを与え薄毛の予防になります。
頭皮にあった育毛剤を使うことが大切になります。
育毛剤の効果を得るためには、正しい使い方で頭皮へ浸透させましょう。
まず適切な量を、頭部全体に使うことを意識してください。
特に女性は全体的に抜け毛が増える傾向がみられるため、部分的に育毛剤を使うのはおすすめできません。
また、髪ではなく頭皮につけることもポイントです。
マッサージをするように頭皮になじませると、血流もよくなります。
なお、育毛剤を過剰に使ったとしても、効果は上がりません。決められた量を守り継続するうちに、しだいに抜け毛が収まります。
まとめ
女性の薄毛は、ホルモンバランスの乱れなど体の変化や生活習慣などが影響するため、頭皮や髪の構造を知り、適切な方法で予防をしていきましょう。
シャンプーやドライヤーなど身近な習慣の見直しをしながら、育毛剤を使いヘアサイクルを正常に戻すことができます。
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