女性の髪の毛が抜ける病気・脱毛症は?関連する内臓疾患やその他の原因も解説
公開日2022.06.24
更新日2023.05.16
髪の毛は年齢により自然に抜けることもありますが、病気が原因の可能性もあります。
一言で病気といっても、脂漏性(しろうせい)脱毛症やびまん性脱毛症など、種類や原因も様々です。
この記事では、女性の髪の毛が抜ける病気や疾患として考えられるものを多数紹介し、それぞれの症状や、対処法を解説していきます。
抜け毛がひどく悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
- 1日に抜ける女性の髪の毛の本数は?
- 女性の髪の毛が抜ける主な病気・脱毛症
- びまん性脱毛症
- 女性男性型脱毛症(FAGA)
- 円形脱毛症
- 脂漏性(しろうせい)脱毛症(脂漏性皮膚炎)
- 粃糠性(ひこうせい)脱毛症
- 分娩後脱毛症(産後脱毛症)
- 抜毛症(トリコチロマニア)
- 牽引性(けんいんせい)脱毛症
- 女性の髪の毛が抜ける原因となる内臓疾患・その他の病気
- 膠原病(こうげんびょう)
- 橋本病(慢性甲状腺炎)
- バセドウ病(甲状腺機能亢進症)
- 梅毒
- 鉄欠乏性貧血
- 病気以外で女性の髪の毛が抜ける原因
- 生活習慣の乱れ
- ホルモンバランスの乱れ
- 過度なダイエット
- ストレス
- 紫外線
- 女性と男性で髪が抜ける原因は異なる?
- 抜け毛の治療は何科に行けばいい?
- 原因がわからない場合は「皮膚科」または「内科」
- ストレスによる抜け毛は「心療内科」を受診する
- 専門クリニックへの相談も可能
- まとめ
1日に抜ける女性の髪の毛の本数は?
まず、髪の毛は自然に落ちるものです。
これはヘアサイクルによるもので、大体1日50〜100本程髪の毛は自然と抜けるようになっています。
夏〜秋にかけて季節が移り変わる時には、多い時で200本程抜けることもあります。抜ける毛が多いと不安になる人もいると思います。
自然に抜けた髪なのかどうかについては、抜けた毛の状態でチェックすることができます。
まず抜け毛を確認して毛根がなかったり、非常に小さかったりする場合は、注意が必要です。
これはヘアサイクルが乱れて、成長期の途中で髪の毛が抜けてしまっている可能性があります。
また、通常のヘアサイクルによる抜け毛は毛根の根元が白か透明になりますが、毛根全体が真っ黒な場合は、血行の流れが悪いなどの理由で髪の毛に必要な栄養が届いていない可能性があります。
毛根の周りにある白いかたまりは、頭皮の過剰な皮脂がこびりついたものであり、毛穴にも皮脂が詰まっています。
女性の髪の毛が抜ける主な病気・脱毛症
ここでは、女性の髪が抜ける主な病気や脱毛症について解説していきます。
びまん性脱毛症
びまん性脱毛症とは女性が最も発症しやすい症状のひとつで、頭皮全体の髪が薄くなるのが特徴です。
発症の原因としては、ホルモンバランスの変化や頭皮への血流不足、栄養不足などさまざまな要因が重なることで起こるとされています。
様々な要因によって頭皮の血行が悪くなり、十分な栄養が行き渡らずに髪の成長に支障をきたすことで髪が薄くなってしまいます。
症状については、頭皮の部分的ではなく、全体的に頭皮が薄くなるのが特徴です。
抜け毛が多くなり、分け目が広がって見えたり、地肌が透けて見えてしまいます。髪のボリュームがなくなり、ヘアセットがしにくくなったと感じる方もいるようです。
びまん性脱毛症は頭皮の血行不良による髪の成長不足で起きるので、対策としては頭皮環境を整えるように生活週間から変えていきましょう。
具体的には、栄養バランスの良い食事を取る、毎日睡眠時間を十分に取る、お酒の飲みすぎや喫煙を避ける、などです。
毎日の生活習慣を意識することで頭皮環境は改善していくので、すぐにできるものから始めてみてください。
女性男性型脱毛症(FAGA)
AGA(男性型脱毛症)は男性に起こる進行性の脱毛症のことを指しているのに対し、女性男性型脱毛症(FAGA)とは女性に起こる脱毛・薄毛のことを指します。
FAGAはどのように起こるのかというと、本来変性しないはずのテストステロンが変性し、ジヒドロステロンになります。
この成分は、本来は髪の成長をうながすはずの毛母細胞に対して、「毛の成長を止める」という誤った指令を出してしまいます。それにより髪の成長が止まってしまい、頭皮全体の髪が薄くなっていきます。
このFAGAの原因は、ホルモンバランスの乱れです。
正常な場合には、「エストロゲン」という女性ホルモンが常に分泌されており、テストステロンが髪に悪影響を与えることはありません。
しかし、加齢による女性ホルモンの減少や自律神経の乱れなどでホルモンバランスが崩れ、エストロゲンが少なくなると、テストステロンが髪に悪影響を及ぼすのです。
また、遺伝的な要因で発症する場合もあるとされています。
FAGAは早めに治療を受けることができれば、改善される可能性があります。FAGAかもしれないと感じたら、早めに医療機関を受診して適切な治療を受けるようにしましょう。
日々の生活における対策としては、まずFAGAは女性ホルモンであるエストロゲンの減少が原因なので、食生活からエストロゲンを摂取していくことが重要です。
大豆はエストロゲンを増やす性質があるので、大豆が入った食品を多く摂るようにしましょう。
またそれと同時に髪の主成分であるタンパク質を多く含んだ肉や魚、ケラチンの合成を助ける亜鉛を豊富に含んだ牡蠣、アーモンドなども摂るとさらに効果的です。
さらに栄養を頭皮に届けるためには、頭皮の血行を良くすることも重要です。
お風呂上りに頭皮マッサージをしたり、適度な運動もするようにしましょう。またストレスを溜めると血管を収縮させたり、ホルモンバランスにも影響を与えたりするので、適度なストレス解消も心掛けましょう。
円形脱毛症
円形脱毛症とは、頭部の一部または複数の場所で円形に脱毛する疾患です。
円形脱毛症の原因としては、現在有力なのは「自己免疫疾患」「アトピー性疾患」「精神的ストレス」「出産後の女性ホルモン値の変化」の4つです。
「自己免疫疾患」とは、免疫の異常により自分の体の一部を攻撃してしまうことで、何らかの理由で免疫細胞が毛根を包んでいる毛皮を攻撃してしまうことにより発症します。
「アトピー性疾患」は円形脱毛症になった人の多くがそのような素質を持っていたことから、原因の1つであると考えられています。
「精神的ストレス」はストレスにより交感神経が血管を収縮させ、頭皮の血行を悪くすることが原因とされています。
「出産後の女性ホルモンの減少」は、妊娠中に通常の100倍以上に増加した女性ホルモンが、出産した後に通常の数値に戻ることにより、一斉に髪が抜けてしまうことが原因です。
円形脱毛症の治療は、「ステロイド局所注射」と呼ばれる、炎症や免疫機能を抑える効果のあるステロイドを、脱毛斑に注射で注入する治療法や、人工的にかぶれを起こす薬剤を塗って発毛を促す「局所免疫療法」、内服薬を飲む方法などがあります。
また予防としては、適度な運動や睡眠をしっかり取ることなど、ストレスを溜めないようにすることが必要です。
脂漏性(しろうせい)脱毛症(脂漏性皮膚炎)
脂漏性脱毛症とは皮脂の分泌が盛んな部位に発症し、ニキビ、炎症、湿疹を引き起こす病気です。
脂漏性脱毛症はマラセチア菌の異常繁殖がおもな原因です。
マラセチア菌はカビの一種であり、ヒトの皮膚表面に存在する常在菌です。マラセチア菌は皮脂や汗をえさにしていますが、皮脂バランスが安定した肌ではとくに害はありません。それが、皮脂や汗が多量に分泌されることによりマラセチア菌が増殖し、炎症やフケを引き起こしてしまうのです。
マラセチア菌の増殖を引き起こす皮脂の多量分泌は、ホルモンバランスの変化や食生活の乱れ、シャンプーのしすぎなどの誤ったヘアケアなどが原因で起こることが多いです。
脂漏性脱毛症の症状としてよくあるのは、フケです。通常フケは白くパラパラとしたイメージがありますが、脂漏性皮膚炎を発症している場合は、黄色っぽいベタベタしたフケが出てきます。
このフケにより毛穴が詰まって頭皮環境が悪化し、抜け毛へと繋がってしまいます。また重症化すると、ニキビができたり患部が炎症を起こす場合もあります。
脂漏性脱毛症にならないためには、頭皮の過剰分泌を引き起こす原因を作らないことが重要です。
具体的には、脂っこい食事は避け、皮脂の分泌量をコントロールする働きがあるビタミンB2やB6などを摂るようにしましょう。またシャンプーの仕方も気をつけましょう。
石油系界面活性剤などが入っていると、余計な皮脂まで洗い落としてしまいます。
それが皮脂の過剰分泌を引き起こしてしまうため、強い成分の入ったシャンプーの使用は控えましょう。また洗髪のしすぎも良くないので、1日1〜2回程度にしましょう。
粃糠性(ひこうせい)脱毛症
粃糠性脱毛症とは、フケが大量に発生して毛髪が薄くなる病気です。
症状としては前述した脂漏性(しろうせい)脱毛症とにていますが、脂漏性脱毛症は脂っこい粘り気のあるフケであるのに対して、粃糠性脱毛症で発生するフケは白色で細かく、乾燥しているのが特徴です。
このようなフケが大量に発生することによって、頭皮のかゆみを感じたり全体的に毛量が減る症状が起きてしまいます。
原因としてはホルモンバランスの乱れや頭皮のターンオーバーの乱れなどにより頭皮環境が悪化し、フケが発生します。
そして大量に発生したフケが毛穴を塞ぐことで頭皮に炎症を起こし、髪が十分に成長できずに抜けてしまいます。このように頭皮全体のボリュームが失われていきます。
粃糠性脱毛症の疑いがある場合は、病院を受診しましょう。
病院では様々な症状を抑えるために薬による療法を行っており、頭皮の炎症を抑えるための薬としてステロイドの外用薬や抗生物質などの投与を受けることができます。
予防としては脂漏性脱毛症と同じく、食生活や生活習慣を見直し、シャンプーも頭皮への刺激が少ないアミノ酸系のものを使用するようにしましょう。
分娩後脱毛症(産後脱毛症)
出産後に急に髪の毛が抜けることを「分娩後脱毛症」または「産後脱毛症」と言います。
分娩後脱毛症の1番の原因は、出産による女性ホルモン分泌量の変化です。
基本的に髪は成長期と休止期を繰り返していますが、出産で女性ホルモンの分泌が増加すると、その影響で髪の成長期が延長されます。
その後出産が終わったことで女性ホルモンの分泌量が通常に戻り、髪が一気に休止期に入ることで、急激な脱毛が起こるのです。
分娩後脱毛症が気になる方への対策方法としては、まず毛髪の栄養分をしっかり摂るようにしましょう。
髪の主成分となるケラチンを多く含む食品を摂ったり、髪の発育に必要なビタミンB群や亜鉛も多く摂るようにしましょう。もし食事だけだと難しい場合は、サプリメントで補うようにしましょう。
抜毛症(トリコチロマニア)
トリコチロマニアとも呼ばれる「脱毛症」とは、美容目的以外で自分の体毛を自分で抜いてしまう、という病気です。
原因はストレスによる緊張や不安によることが多く、女性の場合はホルモンバランスの乱れにより症状が悪化する人もいます。
症状は人によっても様々で、1日の中で短時間に抜くこともあれば、数時間も費やしてしまったりと、頻度や時間にも差があります。
最も多いのは頭皮、眉、眼瞼などの抜毛ですが、基本的にあらゆる部位が対象となります。
脱毛のパターンも人によって異なり、一部分の毛髪が完全になくなってしまう人もいれば、毛が薄くなるだけの場合もあります。
抜毛症に関しては精神的な要因も多く、根本的な原因がはっきりとしないため、明確な治療方法などは見つかっていません。
抜毛症の診断・治療については精神科の対象となるので、抜毛症かもと思った方は、早めに病院を受診しましょう。
牽引性(けんいんせい)脱毛症
牽引性脱毛症とは、髪が引っ張られて髪が抜けたり、血行不良によって髪の成長が妨げられたりする病気です。
病気といっても、原因は細菌やホルモンなどではなく、日頃から髪に負担をかけることにより、抜け毛が増えてしまうのです。
例えば、ポニーテールなどの髪型やヘアアイロンなどにより、物理的に髪が引っ張られたりすることで頭皮の血行が悪くなり、髪への栄養の供給が不足して抜け毛が増えてしまいます。
牽引性脱毛症による脱毛の特徴としては、抜け毛の毛球部分に白いものがついていたり、抜け毛の毛球部分にヒゲ根があったりすると、牽引性脱毛症の可能性があります。
牽引性脱毛症を予防する方法としては、ポニーテールなどを避けて髪に負担がかからないような髪型にしたり、ヘアアイロンを使わない日を作ったりするなど、髪と頭皮に負担がかからないようにすることを心掛けましょう。
女性の髪の毛が抜ける原因となる内臓疾患・その他の病気
ここからは女性の髪の毛が抜ける原因となる内臓疾患、その他の病気について解説していきます。
膠原病(こうげんびょう)
膠原病とは、ひとつの病気の名前ではなく、「感染症」や「腎臓病」と同じように、いくつかの病気が集まったグループを表す言葉です。
皮膚や血管に炎症・変性を起こし、さまざまな臓器に炎症を起こす病気の総称です。
膠原病患者の血液には、自分自身の体の構成成分と反応してしまうリンパ球や抗体が見つかり、このことが膠原病という病気を引き起こす原因になっていると考えられます。 このために、膠原病は「自己免疫疾患」とも呼ばれます。
もし治療するとなった場合は薬物療法が中心となり、炎症を軽減させたり自己免疫反応を抑えたりします。また日々の生活の中では、疲労を溜めないことや、身体を冷やさないことが大切です。
橋本病(慢性甲状腺炎)
橋本病は、甲状腺のホルモンの分泌量が低下してしまう病気です。
膠原病と同じく自己免疫疾患のひとつであり、細菌やウィルスなどから体を守るための免疫が、自分の臓器・細胞を標的にしてしまうことで起きる病気です。
橋本病では、免疫の異常によって甲状腺に慢性的に炎症が生じていることから、慢性甲状腺炎とも呼ばれます。
慢性的に炎症が生じることで甲状腺組織が少しずつ壊され、甲状腺ホルモンが作られにくくなっていきます。
橋本病になると甲状腺の機能低下の影響で新陳代謝の機能も低下するため、毛が抜けてしまったり、生えにくくなったりします。
甲状腺機能が正常の場合は原則的に治療の必要はありませんが、甲状腺機能低下症がある場合には、内服薬により治療を行います。
バセドウ病(甲状腺機能亢進症)
バセドウ病はこの甲状腺ホルモンが異常に多くつくられることで、新陳代謝が過剰になる病気です。
バセドウ病の原因としては体内に出現した自己抗体により甲状腺が刺激されて、甲状腺ホルモンが過剰に作られます。
バセドウ病も橋本病と同じく、毛包という髪の毛を作る器官を異物と認識して攻撃してしまうため、髪が抜けてしまいます。
バセドウ病の治療は、内服薬によって血液中の甲状腺ホルモンの産出量を低下させ、正常に戻していきます。
毎日決められた量を内服していれば、徐々に甲状腺ホルモン産出量も下がってきて、通常1〜2か月ほどでかなり改善されます。
梅毒
梅毒とは、性感染症のひとつです。性行為によって、梅毒トレポネーマが粘膜に感染することで引き起こされます。
初期の症状としては、手のひらや足の裏を含む全身に赤い斑点ができます。
症状が進むと、頭皮の一部もしくは、全体的に脱毛が起こります。頭皮以外にも、まつ毛などで脱毛が起こることもあります。
不治の病とされていましたが、現在は治療薬が開発されています。
とはいえ感染力が強く、胎児にも感染する可能性があるため、疑いのある人は早めに病院を受診しましょう。
鉄欠乏性貧血
鉄欠乏性貧血とは、体内に流れている赤血球に多く含まれるヘモグロビンと鉄分が欠乏することにより、酸素の運搬能力が低下し全身に十分な酸素が供給されなくなる疾患です。
貧血になると体内の酸素が不足するため、髪の成長に必要な酸素が十分に行き渡らなくなります。
また、食生活が原因の貧血の場合は栄養も不足しているため、髪を作る栄養も不足してしまいます。
すると髪の成長が妨げられて抜けやすくなり、新しい髪も作れなくなるため、どんどん抜け毛がひどくなっていくのです。
貧血の予防には、鉄分の摂取が重要です。
鉄分には「ヘム鉄」と「非ヘム鉄」の2種類があり、「ヘム鉄」は主に肉や魚などに含まれ、「非ヘム鉄」はイモや豆類や、卵・乳製品に多く含まれます。
鉄分は体内への吸収率が低いため、たまにたくさん摂るのではなく、毎日の食事でコツコツ摂るようにしましょう。
病気以外で女性の髪の毛が抜ける原因
病気以外でも、様々な要因で髪の毛が抜けることがあります。
生活習慣の乱れ
生活習慣が乱れることが原因で抜け毛を引き起こしてしまうこともあります。
睡眠不足が続くと髪の成長を促す成長ホルモンの分泌が減少します。すると髪が十分に成長できずにハリコシのない細い髪になってしまい、抜け毛が多くなります。
また暴飲暴食は皮脂の過剰分泌を促し、頭皮環境を悪化させてしまいます。
ホルモンバランスの乱れ
ホルモンバランスの乱れも抜け毛の要因です。
女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量が減少すると、男性ホルモンのテストステロンが変化し、ジヒドテストステロンという成分になることがあります。
このジヒドテストステロンは、髪の成長に悪影響を及ぼす効果があるため、髪にハリコシがなくなり、抜け毛が増加してしまいます。
過度なダイエット
過度なダイエットをすると、髪の成長に必要な栄養が十分に行き渡らなくなり、髪が成長できなくなってしまいます。
また、ダイエット中は基礎代謝が低下し、頭皮の血行が悪くなりやすいです。そのため髪の成長に必要な酸素や栄養が、髪に届きにくくなってしまいます。
ストレス
大きなストレスを抱えると、自律神経のバランスが崩れて血流が悪くなり、頭皮に栄養や酸素が届きにくくなります。
そして髪が十分に成長できず、抜け毛が多くなります。
またストレスは暴飲暴食やホルモンバランスの乱れ、精神疾患などの原因になるため、普段からストレスを溜めすぎないようにすることが重要です。
紫外線
紫外線は髪の土台である頭皮にもダメージを与えます。
頭皮は紫外線をたくさん浴びると、活性酸素を発生させて「光老化」という現象を起こします。
すると、髪の元となる毛母細胞の働きが悪くなり、髪が抜けやすくなったり、生成されにくくなります。
女性と男性で髪が抜ける原因は異なる?
女性と男性では、髪が抜ける原因は異なります。
男性の抜け毛の場合は、AGA(男性型脱毛症)であることが多いです。
AGAとは、成人男性によくみられる髪が薄くなる状態のことです。多くの男性の薄毛の原因は、男性ホルモンの影響による体質的なもので、生え際や頭頂部を中心に抜け毛が進んでいきます。
女性の場合は、男性ほどホルモンの影響は受けません。
女性の抜け毛の多くが、「加齢」の影響によるもので、加齢により女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量が減少し、髪全体が細くなりボリュームを失うことで分け目やつむじの地肌が透けた状態になってしまいます。
また不規則な生活習慣や食生活、パーマや染色、ストレス、ホルモンバランスの乱れなど、女性の薄毛は加齢以外にも多くの要因があります。
抜け毛の治療は何科に行けばいい?
ここまでは抜け毛の原因について解説してきました。
では抜け毛がひどくなった場合には、どこを受診すればいいのでしょうか?
ここからは抜け毛に悩んだ際に受診すべき診療科について解説していきます。
原因がわからない場合は「皮膚科」または「内科」
もし抜け毛の原因がわからない場合に医療機関で診てもらう場合は、皮膚科か内科を受診するようにしましょう。
薄毛の原因のひとつとして、頭皮環境の悪化があげられます。
毛髪や頭皮は、医学的には「皮膚」として分類されるため、抜け毛に伴う薄毛は、皮膚科で扱う症状のひとつとされています。
頭皮の皮脂の増大が原因となる多脂漏性皮膚炎や、髪を物理的に引っ張ることによるダメージが原因となる牽引性脱毛症などは、皮膚科で治療を受けることができます。
頭皮に炎症やフケがある場合には、皮膚科を受診するようにしましょう。
内科では甲状腺に異常のある人や、抜け毛以外にも体調不良があり別の病気の可能性のある人などに対し、検査や診療を行っています。
一般の病院で診療を受ける場合には、抜け毛の症状や頭皮の様子から、皮膚科か内科のどちらを受診するのがいいか判断しましょう。
ストレスによる抜け毛は「心療内科」を受診する
出産直後などに抜け毛に悩んだ時には、婦人科や産婦人科を受診するようにしましょう。
また、もし鬱のような症状があったり、ストレスが原因になっている場合は心療内科を受診するようにしましょう。
専門クリニックへの相談も可能
びまん性脱毛症などの場合は、専門のクリニックに行くのがおすすめです。
専門のクリニックに行くと、頭皮や髪の毛に関する知識が豊富な医師がいることが多く、血液検査やマイクロスコープを使用した頭皮チェックなどを受けることができます。
治療の幅も広く、女性の専門のクリニックなどもあります。
まとめ
今回は女性の髪の毛が抜ける病気や疾患として考えられるものを紹介し、それぞれの症状や、対処法を解説してきました。
場合によっては大きな病気に繋がる可能性もあるため、症状がひどい場合には早めに病院を受診するようにしましょう。
また、女性の抜け毛は日常生活のダメージが原因となるものも多いため、日頃のヘアケアからしっかり行うようにしましょう。
マイナチュレでは相談窓口を設けています。どなたでも相談できますので、何かお悩みがある方はいつでもご相談ください。
ヘアケアについて相談する
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